一般質問④中原区の公園について(等々力緑地のイベント、平間公園の水はけ、平和公園の噴水)
※正式な議事録ではありません。

中原区内の公園について建設緑政局長、中原区長に伺います。
設問1
最初に等々力緑地で行われているイベントについて建設緑政局長に伺います。運営が市から民間事業者に移ってから等々力緑地では様々なイベントが行われています。一昨年10月、多目的広場で開催されたオートキャンプイベントでは、イベントを行っていない翌日に、真っ赤に燃えた炭がドラム缶に放置されているのを地域の方が発見し、等々力パークによる消火が行われたとのことです。炭が赤くなっている状態は残り火、熾火と呼ばれ、その温度は400度から800度に達します。多目的広場ですから、すぐ横では子ども達がボール遊びをしており、一歩間違えれば大事故につながった事象となります。そもそも火気の取り扱いはどのようになっているのか伺います。併せてイベントの利用規則等はどのようになっているのか伺います。
答弁1(建設緑政局)
等々力緑地のイベントについての御質問でございますが、当公園につきましては、 PFI法に基づく事業手法を活用し、再編整備と管理運営を含めた一体の事業を進めており、令和5年4月から指定管理者による管理・運営を実施しているところでございまして、指定管理者が公園内で実施するイベントにつきましては、自主事業として行っております。
公園内での火気の取り扱いにつきましては、川崎市都市公園条例第4条第1項において、「指定された場所以外の場所で火気を使用することを、禁止行為として定めているところです。自主事業によるイベントにつきましては、指定管理者が自主事業個別事業計画書」により、内容や場所などを本市へ提案し、承諾を得て実施しているもので、その計画書の中で、消防機関等への申請手続や、管理体制の整備などの利用規則を指定管理者が定めているものでございます。
設問2
都市公園条例4条には指定された場所以外の火気使用を禁止としか記載がないので、火気の消火方法まで管理体制が及ばなかったとも理解できます。本当にこの指定管理者で等々力緑地の維持管理が安全に行われるのでしょうか。特に火気を使用に関しては二度とこのようなことがないよう、指定管理者側へ厳重に指導していただければと思います。次にイベントの騒音についてです。今年4月には等々力陸上競技場で自動車関連の撮影イベントが行われました。競技場には数十台の車両が乗り入れ、発せられる大音量の音楽やエンジン音は21時すぎまで続き、23時以降に車両が退場する際も騒音、空ぶかしが相次ぎ、子ども達からは「怖くて近くを通れなかった」という声や、騒音発生時間が就寝時間まで及んだため、睡眠妨害等、近隣住民の方達へは重大な迷惑行為となったとのことです。このイベントは撮影という目的で利用時間は17時から23時半まで、市外の事業者から申請があり許可したのはとどろきパークとなります。一点確認したいのですが、市が管理している公園で同様のイベントの申請があった場合、許可をするのでしょうか。公園内行為許可を行っているのは道路公園センターとなりますので中原区長に見解を伺います。
答弁2(中原区)
公園内行為許可についての御質問でございますが、夜間を含めた撮影などのために公園を利用する場合につきましては、都市公園条例第3条第2項の規定に基づき、行為の目的、期間、場所等を記載した申請書を道路公園センターに提出していただいております。
その後、センターでは、申請書の内容から公園の利用に支障を及ぼさない場合には、他の利用者や近隣住民へ迷惑をかけないことなど、公園管理のために必要な条件を付した上で、当該申請に対して許可しているものでございます。
設問3
道路公園センターもこのような撮影イベントは前例がないとのことで、許可の可否についての答弁はありませんでしたが、特に近隣住民に迷惑をかけないことについては事前に詳細な聞き取りを行うとのことですので車両が数十台も乗り入れるこのイベントについて規制ができた可能性はあります。実際にこの撮影イベントに参加した車両が公道を走っている様子の動画を私も確認しました。排気騒音や最低地上高、いわゆる車高等について道路運送車両法に適合しない疑いがある車両が確認できました。通常そのような車両を使用する、例えばカスタムカー等のイベントは積載車で会場まで運びますが、このイベントに参加した車両は公道を走り、深夜まで近隣に騒音をまき散らしました。等々力パークが許可するイベントについて、コンプライアンス対応はどうなっているのでしょうか、併せて再発防止策を建設緑政局長に伺います。
答弁3(建設緑政局)
等々力緑地での撮影についての御質問でございますが、4月18日の自動車関連の撮影につきましては、指定管理者が自主事業のひとつとして実施した撮影事業でございまして、禁止事項や法令順守などの利用規則を記載した利用申込書を指定管理者が撮影事業者と取り交わし、事前調整を行い、実施したものでございます。
今回は、指定管理者による事前確認不足から、当初想定していた内容と異なる利用があったことを確認したところでございまして、本市といたしましては、再発防止として、利用内容の詳細確認の徹底の他、利用規則の禁止事項に「他の利用者等に迷惑をかける可能性のある大音量の音を出すこと」等の追記について、指定管理者に指導したところでございます。
設問4
今議会の代表質問で市長からは等々力緑地再編整備について「まちの誇りになる緑地を目指して民間活力を導入」と答弁がありました。しかし等々力緑地の運営に民間が導入されてから、子どもたちが遊んでいる目の前での危険な残り火の放置や、深夜まで騒音をまき散らすといった「町の誇り」とはかけ離れた行為が行われています。本当にこの事業は市民のためのものなのか。市民の貴重な唯一無二の財産である等々力緑地の事業としてふさわしいのか。今後も地域の皆さんからの声を議会で取り上げ、議論を重ねていければと思います。
次に平間公園の水はけについて伺います。平間公園の水はけの悪さについては23年6月議会で取り上げ、
その後、排水管が新設されたとお聞きしていますが、その工事の際に既存の排水管のつまりが判明し、予算を費やして修繕を行うとの報告を頂いています。その後の対応を中原区長に伺います。
答弁4(中原区)
平間公園の水はけについての御質問でございますが、平間公園につきましては、区民の皆様からの排水改善の御要望に対して、これまでも集水桝や側溝の清掃、ダストの補充など、日常的な維持管理を行ってきたところでございます。
また、令和5年度には地中の排水管を増設したほか、既存の排水管の内部にたい積した土砂の清掃を行う排水改善対策を実施し、対策後は、これまでのような滞水は発生しておらず、一定の効果は見られているところでございます。
今後も、降雨後の状況を注視し、集水桝や側溝の清掃など、適切な維持管理に努めてまいります。
設問5
一定の効果は確認できましたが、以前として水はけの改善を求める声は届いておりますので、今後も維持管理を進めていただきながら、土や砂の排水性能の経年劣化に対する抜本的な対策も視野に経過を注視していただければと思います。
最後に中原平和公園の噴水についてです。ディスプレイお願いします。

中原平和公園の象徴ともいえる噴水が停止したままとなっています。地域からの「動かして欲しい」という声を何度か届けていますが「節電対策」との理由で復活が叶っていません。噴水はいつから止まっているのか、止まっている理由を改めて伺います。
答弁5(中原区)
中原平和公園の噴水についての御質問でございますが、この噴水は、令和4年夏季における節電の取組として同年7月に運用を停止しましたが、その後の設備点検で、機器の一部に故障が見つかったことから、現在まで運用を停止しているものでございます。
設問6
改めて近隣住民の要望に応えて復活するべきと考えますが、伺います。
答弁6(中原区)
中原平和公園の噴水についての御質問でございますが、現在、運用を停止している噴水につきましては、設備の更新工事に着手したところであり、本年秋ごろに工事を完了し、再稼働する予定でございます。
要望
ありがとうございます。地域の方も喜ぶと思います。稼働は秋ごろという答弁でしたが、中原平和公園の噴水は川崎の平和の象徴の一つです。できうれば8月15日の終戦記念日に合わせた復活を切に要望させていただき質問を終わります。