決算審査特別委員会② 公立保育園の保育士未充足解消を
正式な議事録ではありません。
4款2項2目 保育事業費のうち、報酬について伺います。
設問1
昨年度の報酬額の予算、決算額、及び不用額について伺います。また不用額が発生した理由についても伺います。
答弁1
令和4年度決算における保育事業費の報酬についての御質問でございますが、
この事業費の報酬は、公立保育所の職員等に関するものでございまして、予算額2億6904万5000円に対し、支出額は2億5974万8610円、不用額は929万6390円でございます。
また、不用が生じた主な理由につきましては、募集した保育園保育士や保育相談員等の会計年度任用職員について、一部応募がなく、充足しなかったことによるものでございます。
設問2
充足しなかったという答弁ですと、例えば公立保育園の保育士さんが病休や産休、育休となった際に会計年度任用職員で充足できなかったと理解するのですが、国の配置基準に加え配置している本市独自の加配分、
年齢別配置基準保育士4人につき1人とする休憩休息保育士、及び各施設1人の年休代替保育士が未充足となったという理解でよいのでしょうか 伺います。
答弁2
保育体制についての御質問でございますが、
公立保育所におきましては、国の年齢別配置基準のほか、市加配保育士の休憩休息、保育士、年休代替保育士を正規職員として各施設に配置し、令和4年度につきましては欠けることなく充足しておりましたが、一方、延長保育の対応や勤務ローテーションなど、安定的な保育体制を維持するために配置している再任用短時間勤務職員や会計年度任用職員について、一部不足が生じたところでございます。
設問3
人員は配置できたが、延長保育やローテーション等の安定的な保育体制の維持をするための配置に一部不足が生じたということですと、結局その穴埋めを残業等でカバーした他の保育士に及んでいたということで理解しました。現在、保育士さんの病欠、産休等が重なり未充足となった保育園への充足の為に、たまたま定員割れとなった別の公立保育園の保育士が出張対応で保育をしているというお話もお聞きしています。しかし定員は年度中には埋まるでしょうし、保育士と子ども達の関係性の構築もままならない状況で、今度は別の保育園に移ってでは、保育指針にある、「子ども一人ひとりの発達過程を踏まえ、保育所における環境を通して、養護、教育を一体的に行う」という保育所保育の原則からも逸脱し、保育の質に影響がでる状況が懸念されます。公立保育所で未充足となっていることについて課題認識はあるのか伺います。また本市で合格した保育士が採用までに他都市を選び、採用に至らないケースもお聞きしています。昨年度の採用試験合格者数、及び採用者数を伺います。
答弁3
安定的な保育体制の確保についての御質問でございますが、
公立保育所において、正規職員が産休や育児休業を取得する場合には、休業代替任期付職員や臨時的任用職員、長期病気休暇を取得した場合には会計年度任用職員で対応することとしておりますが、これら代替職員が確保できない場合には、時間外勤務を含めた勤務シフトの調整等での対応のほか、各区の保育総合支援担当や他の保育所からの応援体制により対応をしているととろでございます。
安定的な保育所運営の確保のためにも、応援体制の解を図る必要があるものと考えているところでございますので、引き続き代替職員の確保に努めてまいります。
また、令和4年度の川崎市職員採用試験における保育士の状況につきましては、他都市との併願などもあり、最終合格者数20名に対し、採用者数は11名でございます。
設問4
約半数の方が他都市を選んでいるという状況です。処遇改善も含めた職場の環境改善は今後もさらに進めていかなければなりませんが、正規採用枠を広げるといったことも検討するべきです。今後の取り組みを伺います。
答弁4
保育士の正規職員の採用についての御質問でございますが、
安定的な保育所運営の継続や人材育成を図る上でも、職員の確保は重要であると考えておりますことから、新規採用については、採用枠の拡充も含め関係局と調整を図りながら検討するとともに、職場環境の改善や業務改善を通じて、採用した保育士が定着するよう取り組んでまいりたいと老えております。
意見
ありがとうございます。採用枠の拡充の検討という答弁もありましたので、今後も公立保育園の保育の質が担保される環境整備を注視させていただくことを申し上げて次の質問に移ります。