日本共産党
川崎市議会議員(中原区)

市古次郎

ブログ
2023年9月23日

決算審査特別委員会① 平和館の取り組みを子ども達へ

※正式な議事録ではありません。

3款1項4目平和館管理費について伺います。

設問1

1982年の核兵器廃絶平和都市宣言を契機に平和事業の一環として1992年に開設された平和館の取り組みは、戦争と平和という対比だけでなく、非平和を作り出す概念を「暴力」、「非平和」として位置づける平和学の視点からも「平和」について投げかける平和教育を実践する上で貴重な施設です。やはり、この平和館の取り組みを一人でも多くの子ども達に触れて欲しいと考えますが、平和館における子ども達への平和学習、啓発活動の意義について見解を伺います。

答弁1

平和館における子どもたちへの平和学習ついての御質問でございますが、

昨今の世界情勢や新型コロナウィルス感染症の経験などによりまして、戦争の悲惨さに加え、貧困や差別、環境破壊など、様々な「非平和」が社会課題として広く注目されたものと認識しております。このような時代において、未来を担う子どもたちに平和の尊さを伝え、その理解を深めてもらうことは、平和館の重要な役割であると考えております。今後も、多くの子どもたちが平和館を利用・活用し、子どもたち一人ひとりが自分事として、平和について考え、情報を読み解く能力、情報リテラシーを身に付けて、行動できるよう取組を進めてまいります。

設問2

ありがとうございます。「未来を担う子どもたちに平和の尊さを伝え、その理解を深めてもらうことが重要な役割である」という答弁、賛同いたします。実際に昨年度の決算に計上されている子ども達への平和学習について何点か伺います。まず核兵器及び軍縮等さまざまな平和問題に係る概況や国内での取組、本市の平和施策の概要等をまとめ、平和への理解を促進、平和の尊さを次の世代に継承することを目的に発行されている「かわさき平和ノート」は子ども達へどのように配布、活用されているのでしょうか、伺います。

答弁2

かわさき平和ノートについての御質問でございますが、平和ノートにつきましては、平成30年5月に、小・中学校、市民館、図書館、区役所・支所・出張所等に第6版の配布を行いまして、子どもたちが平和館を訪れた際にも随時配布し、平和学習を行う際に活用しております。

設問3

かわさき平和ノート、実際に見させていただきましたが、核兵器禁止条約が発効されたことが記載されていないなど、情報の更新が必要と感じました。第7版の発行も検討されているとのことですので、ぜひ、更新に向けた継続的な取組を要望いたします。次に子ども達が平和館へ訪れる機会として学校訪問があります。これも貴重な取り組みと考えますが、訪問した市立学校は何校あるのでしょうか。過去4年間の推移も併せて伺います。

答弁3

平和館への団体見学についての御質問でございますが、市立学校の団体見学につきましては、令和元年度が6校、令和2年度が4校、令和3年度が3校、令和4年度が5校となっております。

設問4

昨年度は5校ということですが、訪問する学校数を増やすべきだと思うのですが、増やせない理由はどんなことがあるのでしょうか、またそのような場合どのように対応しているのでしょうか、伺います。

答弁4

市立学校の団体見学についての御質問でございますが、

平和学習の場として、平和館を積極的に活用いただけるよう、その活用方法をまとめた「平和学習のための川崎市平和館活用ガイドJ を市内の全中学校・高等学校に配布し、施設見学とセットにしたワークショップが開催できること、答えを探しながら見学できる「オリェンテーリングシート」を提供していることなどを御案内しております。

また、カリキュラム編成や引率等の事情により、平和館への団体見学が難しい場合につきましては、平和館職員が直接学校に出向く「平和教育出前授業」の実施、展示パネル、書籍、映像、写真データの貸出し・提供を行うなど、学校におけるカリキュラムの内容等に応じて、きめ細かく対応を図っているところでございます。このような取組から来館につながった事例もございますので、学校に対して引き続き平和館の活用を働きかけてまいります。

設問5

学校への活用の働きかけ、ひきつづきよろしくお願いいたします。次に昨年度実施された、かわさき巡回平和展についてです。

今後も継続して各区で取り組んでいくべきと考えますが、今後の実施方針を伺います。

答弁5

かわさき巡回平和展についての御質問でございますが、

巡回平和展は、戦争や原爆の悲惨さを訴え、平和啓発を推進することを目的に、平和館に来館することが困難な方々が、お近くの区役所や市民館等で見学できる機会として、毎年、11月から2月にかけて開催し、川崎大空襲や広島、長崎の原爆パネル、空襲体験談のタペストリーなどを展示しております。

今後につきましても、全区を巡回して開催し、平和の尊さについて、多くの方々に伝え、考えてぃただく機会となるよう、新たに作製したパネルを展示するなど内容の充実に努めてまいります。

設問6

 全区への巡回の継続、ぜひよろしくお願いいたします。最後に平和館の取り組みの周知についてです。令和4年度事務事業評価シートでは、ホームページ等を通じた平和館事業の周知とあります。しかし、現在は市のホームページの中にへいわ館のページはありますが、文字のメニューだけ並び、ファーストレビューがあまりにも弱い印象です。一方で連携協定を結んでいる世田谷区の平和資料館のホームページは同じく世田谷区ホームページ内にありますが、リーフレットの画像や動画リンク、プルダウンで各取り組みの概要が見れるなど工夫が凝らされています。

川崎市:川崎市平和館 (city.kawasaki.jp)

平和資料館(愛称:せたがや未来の平和館) | 世田谷区ホームページ (setagaya.lg.jp)

協定を活かし、世田谷区平和資料館のホームページ等も参考に、周知を行うべきではないでしょうか、伺います。

答弁6

平和館の取組の周知についての御質問でございますが、

平和館のホームページは、平和館の取組や情報を伝える有効な手段の一つであると考えておりますので、内容の充実を図るとともに、より一層市民の皆様に分かりやすく発信していきたいと考えております。

要望

わかりました。現在、市のホームページのリニューアルも進められているとのことですので、平和館の展示、活動が一人でも多くの方に見やすく、伝わりやすい発信に努めて頂くことを要望して次の質問に移ります。


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