日本共産党
川崎市議会議員(中原区)

市古次郎

ブログ
2021年6月23日

代表質問抜粋 新型コロナ感染防止対策 ①市の医療提供体制について

※正式な議事録ではありません。

市の医療提供体制について、市長に伺います

設問1

 川崎市の新型コロナ感染者数は、5/30時点で人口10万人当たりでは新規感染者数24.5人、ステージ4の一歩手前、緊急事態宣言が出ている大阪、京都、兵庫よりも高い状況。コロナ病床使用率は45%で東京よりも高く、特に重症病床使用率は80%と激増。全国では沖縄に次いで高く全国で最も重症病床が逼迫した都市の一つであり、119番通報しても入院調整できない事態が多発した1月中旬と同様の状況になりました。重症病床についてですが、市は病床について「広域的な運用で対応する」ということですが、「重症患者は市外へは搬送しない」というのが原則です。それにもかかわらず市内の重症病床は12月から30床のままです。なぜ、増やせないのか、伺います。重症化リスクの高い英国株の検出率は92%と従来株から変異株にほぼ置き換わっており、インド株も入ってきています。インド株や新たな変異株に対するゲノム検査も実施するべきです、伺います。

答弁1

 医療提供体制等についての御質問でございますが、

 はじめに、新型コロナウイルス感染症重症病床につきましては、主に集中治療室等が充てられておりますが、新型コロナ以外の重症傷病者の治療ニーズも絶えずあることから、通常の地域医療とのバランスを慎重に見極めながら、病床確保並びに運用を行う必要があると考えております。

 広域的な病床確保・運用を行う「神奈川モデル」では、重症病床については最大199床まで増床されたところであり、加えて、市内の一部の中等症患者受入れを担う重点医療機関において、重症化した患者については、可能な範囲で自院での入院加療を継続していただいており、重症病床数には表れないものの、実質的な重症者の受入れ枠を増やすなど、本市独自の取組も進めているところでございます。

 今後におきましても、県と連携を図りながら医療提供体制の充実と適切な運用に努めてまいりたいと存じます。

 次に、変異株についてでございますが、本市におきましては、健康安全研究所にて、変異株のスクリーニング検査を実施しJ昜性になった検体を、ゲノム解析を行うために国へ送付しているところでございます。

 解析結果は、患者の療養や疫学調査のためにも、必要な情報であることから、より迅速に結果を得られるよう、本市においても実施に向けて準備を進めているところでございます。

設問2

 重症病床について、「なぜ、増やさなかったのか」という質問に対して、「神奈川モデルで最大199床まで増床された」という答弁でした。しかし、いかに県内で増やしたからと言っても重症患者については「市外へは搬送しない」のが原則だったはずで、県内にあるからよいということにはなりません。さらに「中等症患者受け入れ病院で、重症化した場合は、そのまま入院加療を継続する」という答弁でした。しかし、「重症病床を増やせない理由として、ICUなどの設備がないから」と回答していたではありませんか。このようなICUなど設備がない病院でそのまま重症患者を診ることは適切な対応なのか、伺います。

 現在、重症病床の使用率が8割と逼迫した状況で、さらに幸区の高齢者施設のクラスターで多数の感染者と重症患者が出ていますが、重症患者を市内の重症病床で対応できない事態が生まれているのか、伺います。

答弁2

 「神奈川モデル」における確保病床については、当初から重症者も含めて市域に捉われずに、受け入れ可能かつより近い病院への相互受け入れを想定し、広域的な病床確保及び運用を行っているところでございます。

 なお、これまでは市内重症者について市外搬送を行った事例はありませんが、市外重症者を受け入れた事例は複数ございます。

 また、一部の市内重点医療機関において自院で重症化した患者の入院力口療を継続することにつきましては、患者の症状等を踏まえ、可能な範囲での対応として行うものであり、これまで他の病院に転院が必要になった事例はございません。

 次に、現時点におきましては、市内で発生した重症者で、入院を希望する方は全員、市内病床にて受け入れているところでございます。


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