一般質問④ 市立中学校の部活動における教員の手当てについて
※正式な議事録ではありません。
市立中学校の部活動における教員の手当てについて教育次長、教育長に伺います。
設問1
本市が策定している「川崎市立学校の部活動に係る方針」には学校教育の一環として行われる部活動は、異年齢との交流の中で、生徒同士や教員と生徒等との人間関係の構築を図ったり、生徒自身が活動を通して自己肯定感を高めたりするなど、その教育的意義が高いものと冒頭で記載されており、私も本市で部活動を経験した一人として賛同できるものです。本市で部活動の指導に尽力されている先生からお話をお聞きする機会がありましたので、改めて確認させていただきます。休日に先生が部活動に従事した場合の手当てはどのようになっているのか、教育次長に伺います。
川崎市立学校の部活動に係る方針https://www.city.kawasaki.jp/880/page/0000112771.html
答弁1(教育次長)
部活動についての御質問でございますが、
中学校の部活動指導における教員の手当につきましては、川崎市職員の特殊勤務手当に関する条例等に基づき、市立学校の管理下において行われる部活動における生徒に対する指導の業務に従事した場合に、教員特殊業務手当を支給しており、業務に従事した時間が、 3時間以上の場合は2,700円、 1時間以上3時間未満の場合は350円となっております。
設問2
ディスプレイお願いします。
時給に換算しますと3時間未満、いわゆる半日従事した場合117円、1日8時間従事した場合337円です。休日に子ども達の安全面も考慮しながら指導を行う業務であるのにもかかわらず、休日手当も最低賃金もどこ吹く風といった信じがたい手当となっています。ディスプレイ結構です。これだけではありません。先生からは、部活動の大会での審判について「審判で参加した場合は一切手当てがつかない」という声も届いています。これは事実でしょうか、なぜこんなことが起きるのでしょうか。伺います。
答弁2(教育次長)
部活動についての御質問でございますが、
中学校の部活動指導における教員の手当につきましては、部活動における生徒に対する指導の業務に従事した場合に支給しており、大会への審判としての参加は、その要件に該当しないことから、支給対象にはなっていないところでございます。
設問3
手当なし、休日ボランティアという実態です。せめて本市が主催する部活動の大会については、先生が審判を行うのではなく、外部の審判を配置できるよう対応するべきと考えますが伺います。
答弁3(教育次長)
部活動についての御質問でございますが、
本市が主催する部活動の大会では、一部の競技について各競技団体等から教員以外の者が審判として派遣されているところでございますが、今後、大会運営の在り方について、運営主体である川崎市中学校体育連盟等の意見を伺ってまいります。
設問4
一部の競技、陸上や新体操等の競技については市が審判の派遣を補助しているとのことなんです。意見を伺うのではなく、市が主体性を持って全ての競技に審判を派遣すべきです。引き続き経過を注視して参ります。
最後に教育長に伺います。部活動の地域移行が検討されていくなかで、支援事業の委託が始まっていますが、3時間未満350円、3時間以上2700円という人件費で事業者が委託を受けるでしょうか。令和5年教職員勤務実態調査では、部活動について「やりがいを感じている業務」と回答した先生は36.6%に上ります。その想いに甘える形で低すぎる手当を放置してはなりません。教育長の認識を伺います。
答弁4(教育長)
部活動についての御質問でございますが、
部活動につきましては、川崎市立学校の部活動に係る方針に基づき、生徒のバランスのとれた健全な成長及び教職員のワーク・ライフ・バランスの実現を目指して実施することが重要と認識しており、様々な視点から適正化に向けた検討が必要であると考えております。
要望
生徒の健全な成長と教職員のワーク・ライフ・バランスの実現に関しては、適切な改善を進めていただきたいと思います。手当が低すぎる問題についてですが、先の議会で取り上げたように、教育委員会は特別休暇を不正に取得したとする先生に対し、実際には働けたにもかかわらず働かなかったとして一方的に時間単位で給与の返納を求めたわけです。請求の際には時間単位でキッチリ請求し、部活動の手当については最低賃金など度返しした時給100円や300円しか支給を行わない。このような一貫性のないダブルスタンダード、及び先生方のやりがい搾取を見過ごすことはできません。神戸市では、1日の部活動時間を平日最大2時間、休業日では最大3時間とする方針を示し、上限3600円、1時間あたり1200円の手当を支給しています。少なくとも最低賃金での部活動手当の支給を行うよう、早急な見直しを強く求め、質問を終わります。