代表質問(抜粋) 高圧ケーブルの停電について
※正式な議事録ではありません。
高圧ケーブルの絶縁不良が原因による停電についてです。
先の定例会で、大師小学校、日吉小学校で発生した連続停電について取り上げました。原因は全て高圧ケーブルの絶縁不良で、問題を引き起こすケーブルのメーカー、製造時期もわかっています。子ども達が通う市立学校をはじめ、市民が利用する公共施設において機能不全となる停電のリスクは放置してはなりません。我が党は当該ケーブルによる停電の発生状況について、市の所管する全ての施設を対象に調査を依頼しました。停電が発生していた場合、その施設名および停電から復旧までの期間を伺います。また高圧ケーブルは全国的にも品薄とのことで発注しても入荷まで半年以上を要するとのことです。保守点検等で不具合の前兆があり、現在更新待ちとなっている施設名、及び高圧ケーブルに関する対応状況も併せて三田村副市長、上下水道事業管理者に伺います。
答弁(副市長)
高圧ケーブルについての御質問でございますが、
絶縁不良による停電が発生した環境局と健康福祉局の状況につきましては、当該メーカーが同時期に製造したケーブルの使用が判明している施設は、環境局所管の王禅寺余熱利用市民施設と入江崎クリーンセンターの2施設でございまして、毎年実施している定期点検において、絶縁不良の不具合は確認されておりませんが、一部の施設において、想定より早い劣化が見られる状況でございます。
そのため、対応といたしましては、両施設において、ネ削彦工事契約を締結し、高圧ケーブルが入荷され次第、工事を実施するものでございます。
また、健康福祉局所管施設については、現在,凋査中でございまして、調査の結果、該当するケーブルを使用している施設が判明した場合には、補修工事等を実施するなど、市民サービスへの影響がないよう対応してまいりたいと考えております。
答弁(上下水道事業管理者)
高圧ケーブルについての御質問でございますが、
はじめに、上下水道施設で使用している全ての高圧ケーブルについて調査を行ったところ、問題を引き起こすとされるケーブルが、水道旛成の鷺沼配水所及び下水道施設の大師河原貯留官送水施設の一部に使用されておりますが、毎年実施している定期点検において絶縁不良等の不具合は確認されておらず、これを原因とする停電は発生しておりません。
次に、問題を引き起こすとされるケーブルへの対応についてでビざいますが、現在、交換時期等にっいて関係事業者と調整を行っているととろでございます。
上下水道施’設は、市民の生活に欠かせない重要な施設であることから、今後につきましても定期点検においてケーブノレの健全性の確認を行ってまいります。
答弁(環境局長)
高圧ケーブルの絶縁不良に伴う停電についての御質問でございますが、
本年1月5日に、加瀬クリーンセンターにおいて、高圧ケーブルの絶縁不良に伴い停電が発生しております。
そのため、緊急補修工事を実施し、同月18日に復旧したものでございます。
答弁(健康福祉局長)
高圧ケーブルの絶縁不良に伴う停電についての御質問でございますが、
健康福祉局所管の施設につきましては、絶縁不良が発生しているメーカー製のものか不明でございますが、柿生学園において、令和3年5月17日に停電発生、同月18日に緊急工事、
中央療育センターにおいて、本年11月1日に停電発生、同月3日に緊急工事、
いずれの施設も復旧しております。
再質問
健康福祉局が所管する柿生学園、中央療育センター、環境局が所管する加瀬クリーンセンターで高圧ケーブルによる停電が発生していたことが明らかとなりました。高圧ケーブルへの対応についてですが、停電が発生した施設を管轄する健康福祉局は、停電後に他の施設の調査を実施し、該当するケーブルを使用している施設が判明した場合には、補修工事等を実施するなど、市民サービスに影響がないよう対応するとのことです。また、環境局も点検結果にかかわらず、該当ケーブルが入荷され次第工事を実施します。さらに、上下水道局は停電は発生していないものの、問題を引き起こすケーブルの交換時期を調整しているとのことです。一方で、停電が発生しているのにも関わらず、調査を行わない教育委員会など、対応が統一されていない状況です。
子どもたちが通う学校や市民生活に不可欠な重要な施設である市が管理する施設の停電リスクは排除しなければなりません。市内の全ての施設を調査し、該当ケーブルの使用が確認され次第、交換を行うべきです。市長に伺います。
答弁(市長)
該当ケーブルの状況につきましては、地中に埋設されているなどの理由から、調査には限界がありますが、法に基づく専門技術者の点検により、劣化の兆候を把握し、必要に応じてケーブルを交換することで、停電等の事故防止に努めている所でございまして、国の動向を注視するとともに、今後も、適切に対応してまいります。
要望
点検の際に該当ケーブルが確認できれば必要に応じ交換という点は一定の進展と考えますが、年に一度の保守点検では小学校での連続停電を防ぐことはできませんでした。今年11月に中央療育センターで発生した停電は、自家発電によって電力が確保されたと伺っています。自家発電は電力供給が限られており、空調の使用も制限されるため、最近の猛暑の中で停電が発生した場合、施設に通う子どもたちの命に関わる重大な問題となります。また該当ケーブルで発生する絶縁不良は感電、火災の恐れもあるとのことです。
市が管理する病院や消防署、障がい者施設、学校などで感電、停電、火災が発生すれば、市民の命、くらしに与える影響は計り知れません。他都市でも同様の停電はおきており、国、メーカーの責任も問われなければなりません。しかし、市民のくらしを守る自治体のやるべきことは、上下水道局のように「市民の生活に欠かせない重要な施設」との認識のもと、自ら調査を実施し、該当ケーブルを交換し停電のリスクを排除することです。全ての施設の保守点検を契約している専門技術者に別途、調査を依頼し、迅速に交換するよう求めます。