決算審査➀ 3款1項4目 平和館運営費について
3款1項4目 平和館運営費について伺います。
※1 正式な議事録ではありません。
設問1
平和館の取組については、昨年度の決算審査でも取り上げさせていただきました。平和教育を実践する施設として、他都市にも誇れる貴重な施設だと考えています。
令和5年度の企画展は「生き合うための非平和映像集」でした。
毎回、沢山の市民の方が鑑賞されたとお聞きしていますが、こういった企画展はどのようなプロセスを経て決定しているのか伺います。また市民の方が映画を鑑賞するだけでなく参加できるような取組が望ましいと考えますが見解を伺います。
答弁1
平和館の取組についての御質問でございますが、企画展の開催に当たりましては、平和と非平和を包括的にとらえ、発信していくという館の基本的なコンセプトに基づき、時宜を捉えたテーマ等を設定し、学識経験者、市民団体、平和団体等の関係者からなる平和館運営委員会の御意見を伺いながら決定し実施しております。平和を考える上で、さまざまな意見や価値観に触れ、理解し合うことは大切なことであると考えており、令和5年度企画展では、映画を鑑賞した後に、観覧者同士が映画の感想を述べ合い共有する時間を設けたところでございます。今後につきましても、イベントに来場した方ができるだけ主体的に参加できるよう検討を進めてまいります。
設問2
次に子ども達への平和学習、啓発活動についてお聞きします。子ども達が平和館へ訪れる機会として有効なのが学校による団体訪問と考えますが、昨年度は6校ということです。平和館側としては活用を働きかけて頂いているとのことですが、学校側のカリキュラム、引率等の兼ね合いがあり、団体利用を増やすことはなかなか簡単なお話ではないということは一定理解しました。それでは子ども達が平和館に触れ、学習、体験する機会の創出としてどのような取り組みを行っているのでしょうか。
答弁2
児童・生徒の平和学習等についての御質問でございます。
学校教育と連携した取組といたしましては、平和館職員が直接学校に出向く平和教育出前授業の実施のほか、ミ二企画展の展示への参加や、平和館のイベントを学習の成果発表の場として提供を行うなど、平和館の積極的な利用、活用について学校に対して働きかけを行っているところでございます。また、本年4月から常設展示において、手に取って触ることができる実物大の焼夷弾の模型や
「クイズに答えて脱出しよう平和迷路ゲーム」を新たに設置するなど
「みる」「さわる」「やってみる」体験を通して学習する展示を充実させておりますので、それらも活用しながら来館を促進し、平和について一人一人が自分事として考え、平和に向けて行動できるよう取組を進めてまいります。
設問3
例えば世田谷区平和資料館では夏休みの自由研究サポートを行い平和に関する資料を作成、配布を行っているとのことです。
せたがや平和資料館https://www.city.setagaya.lg.jp/02422/1111.html#p6
このような取り組みも平和館の豊かな資料を活用して行うべきと考えます。取組状況を伺います。また行っているということであれば、ホームページでの周知も必要を考えますが、併せて伺います。
答弁3
学校の学習課題や自由研究への支援についての御質問でございますが、
平和館を学本支教育で積極的に活用いただけるよう、その活用方法をまとめた「平和学習のための川崎市平和館活用ガイド」を市内の全中学校、高等学校に配布し、平和学習や夏休みなどの学習課題等へのサポートについて御案内しております。その周知方法といたしまして、ホームページの活用も効果的と考えられることから、より多くの学校や児童・生徒に平和館のサポートを利用いただけるよう取り組んでまいります。
設問4
次に平和ノートについてお聞きします。
昨年度の決算審査で核兵器禁止条約の発効が記載されていない平成30年に発行された第6版の平和ノートの更新を要望させていただきましたが、事前の調査で第7版が発行されていることを教えていただきました。ありがとうございます。改めて平和ノートの活用方法、子ども達への周知の方法等を伺います。
答弁4
かわさき平和ノートについての御質問でございますが、
平和ノートにつきましては、核兵器や軍縮に関する世界の動きやさまざまな平和問題の概況をまとめた資料として、平和への理解を促進するとともに、平和の尊さを次の世代に伝える一助となることを目的に発行しており、学校図書館等において閲覧できるように市内のすべての小中学校、高等学校に配布を行うとともに、平和館を訪れた際にも随時配布して、平和学習を行う際に活用しております。
設問5
中原区内の方でも、平和館の存在を最近知ったと、こんな立派な施設があったのかと驚いている方がいらっしゃいます。やはり、広く平和館の活動を広報や周知、ニーズを探るツールとして有効なのはホームページだと思います。市のホームページと共に平和館のホームページもリニューアルされたと思いますが、どのようなコンテンツのアクセス数が高いのか、また例えば月ごとのアクセス数の推移から、どのような傾向が見られるのか、見解を伺います。
答弁5
ホームページについての御質問でございますが、平和館のホームページの月別アクセス数につきましては、本年4月が 2,800 ビュー、 5月が3,3 77ビュー6月が 5,840 ビュー、 7月が4,901 ビュー、 8月が6,504 ビューとなっております。アクセス数の多いコンテンツ・タイトルにつきましては、最も多いのが「経路案内」で、その他に企画展・イベント等の「開催のお知らせ」、貸a官についての「施設の利用」、平和館の「設置目的」などとなっております。また、 6月は「平和都市宣言」の件数が多くなっており、これは昭和57年6月に「核兵器廃絶平和都市宣言」が告示されていることもあり、平和学習等で閲覧されたのではないかと推察しております。ホームページにつきましては、平和館の取組や情報を伝える有効な手段の一つでございますので、今後も内容の充実を図るとともに、より一層市民の皆様に分かりやすく発信してまいります。
平和館HP https://www.city.kawasaki.jp/shisei/category/288-5-22-0-0-0-0-0-0-0.html
要望
引き続き子ども達、多くの市民の方たちへの様々なアプローチ、平和館に触れる機会の創出の取組を要望して質問を終わります。