予特② 避難所のトイレについて
※正式な議事録ではありません。
避難所のトイレ、特にマンホールトイレについて危機管理管に伺います。
設問1
能登半島地震でも大きな課題となっているのは避難所のトイレです。
被災地のトイレ問題 仮設トイレの設置進むも.. トイレを保つための心がけ 携帯トイレの使い方は | NHK | 令和6年能登半島地震
国交省が作成した「マンホールトイレ整備・運用のためのガイドライン」では、
マンホールトイレの整備・運用のためのガイドライン001421328.pdf (mlit.go.jp)
トイレが不衛生な場合などの理由でトイレに行く回数を減らために水分や食事を控え、その結果、脱水症状、慢性疾患が悪化するなどして体調を崩し、災害関連死を引き起こすことも指摘されています。
災害時のトイレとして携帯トイレ、簡易トイレ、仮設トイレとそれぞれ特徴がある中で、
日常使用している水洗トイレに近い環境を確保できるマンホールトイレは災害対策基本法に基づき作成された防災基本計画でも指定避難所での整備が推奨されています。他都市の動向をご紹介すると、堺市は指定避難所となる全ての市立小学校への整備が完了、横浜市でも学校等の指定避難所を含むすべての地域防災拠点459箇所にマンホールトイレを整備する方針とのことです。本市のマンホールトイレの指定避難所への整備方針、及び指定避難所である市立学校での現在の設置状況を伺います。
答弁1
マンホールトイレについての御質問でございますが、マンホールトイレの整備につきましては、学校等の新築や大規模改修の機会を捉えて、下水道管路が災害時に使用できる可能陛が高い場合、マンホールトイレから下水道本管までの間で排水に必要な勾配が確保できる場合、洗浄用の水が確保できる場合など、必要な条件を満たした場合に関係局と整備を検討することとしておりまして、現在、指定避難所でもある市立学校172校のうち、幹線道路沿いの地域防災拠点となる中学校や、近年、新設や大規模改修のあった小・中学卞支22校に、合計177基が設置されているところでございます。
設問2
答弁の中で必要な条件として「洗浄用の水が確保できる場合」とありました。マンホールトイレは下水本管に直結するタイプと、一度貯留し外部からの水によって流下させる貯留タイプ等がありますが
学校に設置されている22箇所中、貯留式はいくつあるのでしょうか。また、し尿を流す水源は何を想定しているのでしょうか。伺います。
答弁2
マンホールトイレの設置状況等についての御質問でございますが、
市内の指定避難所に設置されている貯留型のマンホールトイレは、 21箇所となっております。し尿を下水道管路に流下させるための水源についてでございますが、避難所となる学校の水道設備の被災状況により変わってくると考えておりますが、学校にプールが設置されている場合には、プールの水を利用することも想定しているところでございます。また、水源が近くに無い場合などにつきましては、能登半島地震でも同様の取組がありましたが、簡易型の貯水槽などに給水し、使用するなど、被災地での取組を参考としつつ、個々の状況を踏まえながら対応を図っていくものと考えております。
要望
22箇所中、21か所が水源を必要とする貯留式とのことです。学校に本管直結型のマンホールトイレを設置するのは配管の位置関係から容易ではないということもお聞きしています。水源については、簡易型の貯水槽などに給水とありましたが、給水はどのように行うのかも不透明です。やはり、今、あるものを使う。マンホールトイレの水源として一番有効なのは学校プールの水であるということは明らかなわけです。学校プールの安易な廃止は行わないように要望すると共に、携帯トイレの意識啓発も大切な取組だと思いますが、スフィア基準では、し尿管理について「人びとの尊厳、安全、健康とウェルビーイングのためには、人間の排泄物がない環境があることが重要」と定義されています。この定義に近づけていくには、衛生面で極めて優位なマンホールトイレは有効です。災害時のトイレの在り方の検討を進めていく上で、地域防災計画にもしっかりマンホールトイレの整備を位置付けて、指定避難所への早期設置を要望させていただき、次の質問へ移ります。