日本共産党
川崎市議会議員(中原区)

市古次郎

ブログ
2024年3月5日

予特➀ 学校プールの維持管理について

※正式な議事録ではありません。

学校プールの維持管理について伺います。

設問1

 学校プールの水流出事故の件は代表質問でも取り上げ、

代表質問 プール水流出教員への賠償請求 初傍聴の感想! | ブログ • 実績動画 | 市古次郎 日本共産党川崎市議会議員(中原区選出) (ichiko-jiro.jp)

 作業を行った先生等に直接請求したことは誤りであることを指摘させていただいています。理由として操作マニュアルさえなかったこと、及び「故意、重過失」はなかったと認識しながら、わずかな過失のみで現場に直接請求という処分を行ったからです。その後、横浜市でもプールの給水栓を閉め忘れ3日間、水が流出する同様の事案が発生したものの、マニュアルが作成されていなかった事、教育委員会としてもマニュアルの作成指示をしていなかったことから操作をした教員、校長に「故意、重過失」はなく賠償請求を行いませんでした。

プールの水を教諭が止め忘れ出張に、4日間流し続け損害58万円…市教委は賠償請求せず : 読売新聞 (yomiuri.co.jp)

 決して感情論ではなく、法解釈から照らしても真っ当な判断であり、改めて本市の判断の誤りが浮き彫りとなったと思います。昨年11月28日付で、学校プール給水方式等に関する調査を行っています。その中で、「プールに関する作業についての所要時間」を回答する設問があります。例えば最長と最短で所要時間に大きな開きがあったのか、伺います。

答弁1

学校プールについての御質問でございますが、令和5年11月に実施した学校プール給水方式等に関する調査についてでございますが、プールの給排水に係るおおよその作業時間は、給排水ともに、最短で1時間程度、最長で、給水では約100時間、排水では約72時間となっております。

設問2

 1時間と100時間、設備によってこれだけ大きな差が確認できたということです。今回の調査での設問は、給排水に要する時間を聞いているので、その他、清掃等の作業時間は対象になっていないとのことです。例えば、ろ過装置が故障したままの学校では、休日に学校に出てきて藻が生えないように清掃を行っているといった現場の先生からの声も聞こえてきます。故障したままのろ過装置は早期に修繕すべきです。また、未設置のプールにも設置を検討するべきと思いますが、併せて伺います。

答弁2

 学校プールについての御質問でございますが

 プールろ過装置につきましては、例年2校程度の老朽化した装置を更新しており、業者による点検結果や故障等により修繕が必要となった場合には、学校からの申請に基づき対応しているところでございます。

 今年度につきましては、装置の周辺配管も含め、学校から14件の修繕申請があり、このうち 10件の工事を実施し、残りの4件につきましても、来年度のプールの使用開始までに対応してまいります。

 また、ろ過装置につきましては、老朽化に伴いプールを更新する際に設置することとしており、現在、更新予定のプールがないことから、設置の予定はございません。

設問3

 修繕は速やかに行っていただければと思います。しかしろ過装置が設置されていないプールはそのまま。また調査でも給水に100時間を要する実態が明らかになったわけです。9月議会での私たちの代表質問で「教職員の負担軽減にも資する民間活力の活用等を含め、再発防止に向けた検討を進めていく」との答弁がありました。具体的にどういった取り組みを行うのか伺います。また民間活用とお聞きすると、「学校プールの効率的な運用・整備の推進」

で示されている民間プールの活用も加速していくということなのか、併せて伺います。

答弁3

 学校プールについての御質問でございますが、プール関連設備のブレーカーの操作につきましては、自家用電気工作物保安業務委託等において、民間事業者が担う業務に位置付け、教職員が行うことのないようにするとともに、その他のプール関連作業につきましても、今回の調査結果を踏まえて内容を整理し、教員以外の職員も含めた協力体制の構築、役割分担について検討しているところでございます。

また、民間プールの活用につきましては、学校プールの新設、更新等の必要があることや、活用するプールが学校から徒歩又はバスでおおよそ10分圏内にあることなどを要件としており、今後につきましては、各学校のプールの状況や民間プール等の立地状況が地域ごとに様々であることから、状況に応じて適切に対応してまいりたいと考えております。

設問4

 ブレーカー操作については私たちも安全衛生規則違反に抵触する点について申し入れで指摘させていただきました。禁止とした対応は大切なことだと思います。また教員以外の職員も含めた協力体制の構築ということですので、用務員の方たちの業務が増えることが予想されます。しっかり協議して頂いて、必要に応じた人員配置は改めて要望させていただきます。

 民間プール活用に伴う学校プールの廃止については、子ども達、教職員、保護者、住民の合意といった丁寧なプロセス、移動時間増により教職員の負担増や子ども達の水泳時間が減ってしまうこと、また災害対応等の点から廃止ありきで進めていくべきではないと、過去の議論でも申し上げているところです。実際に西有馬小や大戸小では運用が始まっていますが、見えてきた課題について伺います。

答弁4

 学校プールについての御質問でございますが、民間プール等の活用に当たりましては、移動時の安全確保、必要な授業回数を履行できる施設が少ないなどの課題がございますが、その解消に向けて、引率者の確保や、早い時期からの事業者との調整等を行っているところでございます。

要望

 民間プールの使用状況によっては必要な授業回数が確保できないというのは本末転倒でありますし、引率者の確保の点でも実際には地域、保護者の方にご協力を頂いてるとお聞きしていますので、廃止決定までの丁寧な説明、プロセスはやはり重要であるという点も認識して頂ければと思います。学校プールの必要性としてもう一つの忘れてはならないのが災害時の活用です。その観点も含め次の質問に移ります。


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