Sitteプロジェクト
2日間の視察最終目的地は京都にあります、高齢者福祉施設「西院」様へ
Sitteプロジェクトとは
認知症であってもそうでなくても、誰もが安心して地域で暮らし続けることができるまちをめざし、西院(デイサービスセンター)が取り組んでいるプロジェクト。
「知ってほしい」
- 前向きに頑張ろうとしている高齢者がいること
- 笑顔で人生を楽しんでいること
- 介護サービスを利用するからといって、何もできなくなったわけではないこと
- 認知症であっても、できる環境を整えれば、やれることが沢山あること
- 利用者も誰かの役に立ちたいと考えていること
☆「はたらく」に着目したのは?
自立支援の取組において、施設内では限界を感じていた。しかし、利用者が「はたらく(誰かの役に立つ)」体験はしており効果があることは感じていた。そこで、地域や地域にある企業と一緒に「はたらく」ことをテーマに取り組むことにより、施設がよりよい「居場所」に繋がるのではないかと考えるようになっつた。
そんな思いから生まれたプロジェクトで独自ブランドを開発。昨年は「第3回 認知症とともに生きるまち大賞」を受賞。
以下のNHK厚生文化事業団HPでSitteプロジェクトの紹介動画が公開されています。(1日目にお邪魔したゆめ伴プロジェクトin門真の紹介動画もありました)
https://www.npwo.or.jp/info/15995
動画の中でもありますが、報酬、謝礼という形で貰う地域の商店街の商品券で、お買い物をする。商店街活性にも繋がる素晴らしい取組と感じました。
他にもコミュニティカフェの取組や(モーニング200円!?)
毎月開催される小中学生は無料の「おいでやす食堂」は大人気で毎回150人前後の利用者が来場されるとのこと(中学生が来すぎるとご飯が足らなくなるという嬉しい悲鳴も)。
さらに昨年12月からは洗車有償ボランティアも開始。デイサービスの送迎車で練習を重ね、近隣の中古車店の洗車を実施されたとのこと(1回500円)。
「京都市右京区近隣のカーディーラーさん、土日の展示会前の展示車の洗車でご利用されてみてはいかがですかー!」
ちょうどデイサービスの時間だったので、少しだけ見させていただきました。
ボランティアの方が奏でるオカリナの音色に皆様(私も)、聞き入っておられました(デイサービスでお世話になっている私の祖母の姿を思い出しました)。
目指すゴールは…
認知症フレンドリー社会
認知症であってもそうでなくても誰もが安心して地域で暮らし続けることができるまち
このような「まちづくり」をすることで、「社会が変容」していくことを目指しています。
とのこと。
「誰もが輝ける」利用者、ボランティア、スタッフの方々がフレンドリーにつながる「居場所」が京都にはありました。
まだまだ広がりそうな西院様の今後の取組が楽しみです。
お忙しいなか、ご対応ありがとうございました。
2日間の視察、幸いに天気にも恵まれ、防災、まちづくり、企業との連携、地域、商店街活性化、バリアフリー助成、それぞれの障がい者支援、明るく輝ける高齢者支援等、様々な施策、活動に取り組む方々からのレクチャー、本当に有意義な視察となりました。
今後の川崎市政にも活かせていければと思っております。
感謝。