予算審査特別委員会② 学校を休みがちな児童・生徒を対象とした給食提供
※正式な議事録ではありません。
13款教育費に関連して学校を休みがちな児童・生徒を対象とした給食提供について教育次長に伺います。
設問1
先日、八王子市が取り組む、給食センターで不登校児童生徒に対して給食の提供を行う「不登校児への食支援」を視察してきました。この事業は、教育長の発案をきっかけに2023年度から始まったもので、ディスプレイお願いいたします。

利用する子ども達は増え続けており、今年度は来所人数218名、八王子市の不登校児童生徒約1900名の1割強が利用し、八王子市の不登校総合対策にもしっかりと位置づけられています。

利用した子どもたちからは
「ミートソーススパゲッティが美味しい」
「揚げパンが絶品で本当においしい」
「給食が好きだったから給食センターがあってよかった」
「職員さんとのおしゃべりが楽しい」
「すごく落ち着けるいい場所でした」
「ここに来られたことで、他の場所にも行けるようになった」
といったうれしい声が沢山寄せられているとのことで、様々な支援ニーズをもつ不登校児童生徒が社会と繋がる機会の確保策として貴重な場所となっているとのことです。
また、特に視察に行って感じたのは、職員の方達の熱意です。教育長の発案をきっかけに、学校に行きづらさを感じる子ども達の一つの選択肢として、給食を食べにくる居場所をどのように作り上げていくか協議を重ね、

「いつでも待っている」というメッセージを込めた招待状を作成し、まずは校長会で配布。事業開始から2週間後、はじめて子どもが来所した際は職員みなさんで喜ばれたというエピソードもお聞きしました。
まさに子ども達の為に職員の皆さんが知恵を出し合って生み出したボトムアップ事業です。川崎市の職員の皆さんも、私がやりとりをしている限り、一人でも多くの川崎の子どもたちに美味しい給食を食べてもらいたいという想いは決して負けていないと思いますので、本市でも学校を休みがちな児童・生徒を対象とした給食提供の可能性について伺っていきます。
まず提供スペースの活用について、

本市の各給食センターには、試食会等で使用できるスペースがありますが、現在、そのスペースはどのように活用されているのか。また、不登校児童生徒への給食提供の場として活用することに課題があれば、併せて伺います。
答弁1
学校給食センターについての御質問でございますが、
南部及び中部学校給食センターにつきましては、研修室が整備されており、通常、職員の研修や会議、試食会の受け入れのほか、従業員の昼休憩の場所等として活用されておりまして、その他の時間帯は他の用途で活用することも可能であると考えております。
一方、北部学校給食センターにつきましては、マイコンシティセンターに併設する形で整備されており、職員の研修等はマイコンシティセンターの会議室を使用しておりますので、不登校児童生徒への給食提供を行う場合、他の利用者や、関係局との調整が必要であると認識しております。
設問2
八王子市が大切にしたポイントは、「予約不要であること」「保護者と一緒に食べられること」の2点とのことです。予約不要とすることで、子どもが「行きたいときに行ける」仕組みを実現しています。その一方で、提供食数の調整が課題となります。本市では、いわゆる予備食として、通常どの程度の食数を確保しているのか。併せて予約なしでの提供を行う場合の課題について伺います。
答弁2
学校給食センターについての御質問でございますが、学校給食センターには予備食がないことから、提供食数が不明な状況で予備食を用意する場合、過不足が生じ、児童生徒が給食を食べられない状況や、多くの食品ロスが発生するなどの課題があるものと考えております。
設問3
八王子市は直営である一方、本市はPFI方式を採用しています。
不登校児童生徒への対応をPFIで行うことに不安を感じていましたが、八王子市の職員さんからは「栄養士がいれば対応可能」とのアドバイスをいただきました。実際に八王子市では、学校栄養職員さんが2名配置され子ども達の対応に当たっているとのことです。本市の各給食センターには、学校栄養職員または栄養教諭が何名配置されているのか。また、不登校児童生徒への対応を行う上での課題認識について伺います。
答弁3
学校給食センターについての御質問でございますが、
学校給食センターの栄養士につきましては、南部学校給食センターには5名の栄養士が配置され、うち3名が栄養教諭、中部学校給食センターには4名が配置され、うち3名が栄養教諭、北部学校給食センターには3名が配置され、 3名とも栄養教諭となっております。
給食センターの栄養士は、調理や衛生管理、給食の仕上がり状況等に関する指導・助言や、献立作成、食材の選定・検収などの給食管理に関わる業務のほか、学校と連携した食に関する指導なども担っていることから、新たな事業を恒常的に実施することは難しいものと考えております。
設問4
本市で行う場合の課題について、まず「予約不要」の場合の提供給食数の確保、食品ロスという点は、例えば予備食を全て学校ではなく、学校とセンターで配分を調整することも可能だと思います。また人員体制の課題もありました。ですが答弁は「恒常的に実施することは難しい」とのことですので、まずはスモールスタートで試行実施という方法も考えられると思います。また予算についても代表質問で国の給食費負担軽減交付金の対象者について質した際、不登校児童生徒等の「非喫食者の範囲等について、今後、国から考えが示される」と答弁がありましたが、国の資料には対象者は「在校児童数」と明確に示されています。
市費、及び国の予算の活用も視野に入れながら、本市として給食センターを活用した学校を休みがちな児童・生徒を対象とした給食提供を検討すべきと考えますが、見解を伺います。
答弁4
学校給食センターについての御質問でございますが、
不登校児童生徒への給食提供につきましては、本市では、各学校に一定の予備食を用意しており、不登校児童生徒が登校した場合に喫食することが可能となっておりますので、今後、他都市の事例等につきましても、情報を収集してまいりたいと考えております。
要望
私が視察に行った前日は子ども家庭庁が視察に来ていたとのことです。八王子市の取り組みが国の補助金対象になるかもしれません。それこそ、今後の国の動向を注視していただければと思います。視察に行って感じたのは、八王子市の給食の取り組みがとにかく子どもを真ん中に据えていることです。以前取り上げましたがセンター方式でも揚げパンの提供を実現している仕組みを聞きましたら、子ども達に人気の揚げパンが提供できるように調理室の設計段階から工夫をされたとのことです。他にも夏休み期間中は全ての学童保育に給食の提供を行う等、様々な施策に対して財政面で慎重論もあったようですが「子ども達のために」の理念を共有し協議を重ね今の八王子市の取り組みがあります。繰り返しになりますが、本市の職員の皆さんの熱意も決して負けていないと思います。最初はけんもほろろだった給食提供回数の増加も知恵を出し合って頂き来年度から実現の運びとなりました。答弁にあった、まずは他都市の情報収集でも構いません。学校を休みがちな児童・生徒を対象とした給食提供の取り組みの検討をボトムアップで進めて頂くことを要望して、次の質問に移ります。



