台風19号浸水被害概要
台風19号により市内で浸水被害が発生した山王排水樋管、宮内排水樋管、諏訪排水樋管、二子排水樋管の四か所について、昨日(10月23日)付けで川崎市より被害の概要等について発表がありました。今日(24日)からは該当する各町内会長様へ同じ内容の情報提供が行われるとのことです。
①浸水面積(想定)
山王排水樋管周辺 45ha
宮内排水樋管周辺 11ha
諏訪排水樋管周辺 13ha
二子排水樋管周辺 1ha
以下、川崎市の提供資料より
②山王排水樋管における災害(浸水)対応について
山王排水樋管は、操作手順に従いゲートを操作
多摩川水位が上昇し、浸水被害の恐れがある場合、山王排水樋管ゲートの閉鎖判断を行う。
- 内陸に降雨または降雨の恐れがない状態において、山王排水樋管の河川水位がA.P+3.49mを越えた時点で山王排水樋管ゲートを全閉にする
- 田園調布(上)水位観測所の河川水位A.P+7.60m(避難判断水位)において、周辺状況及び丸子ポンプ場の状況を踏まえ、ゲートの開閉を総合的に判断
- 降雨がある場合や、大雨警報が発令されている等、降雨の恐れがある場合は、山王排水樋管ゲートを全開にする
※ A.Pとは
多摩川の基準面または水準点
※ 丸子ポンプ場とは
ガス橋近くに設置された排水ポンプ場
③【10月12日~13日の時系列】
12日
9:05 パトロール、水位測定開始
11:30 山王排水樋管地点の河川水位がA.P+3.49m超を確認
⇒降雨があるためゲート閉鎖を行なわず
15:00 田園調布(上)水位観測所の避難判断水位A.P7.60m超えを確認し、
総合的に判断してゲート閉鎖を行なわず
22:52 ゲート閉鎖を開始
⇒降雨の恐れがない
丸子ポンプ場が水没の恐れ
河川水位が高い
13日
10:50 ゲート全閉(段階的に閉鎖)
16:50 ゲート全開
④浸水原因について
山王排水樋管における多摩川最高水位(AP9.992m)よりも地盤高さの低い地域で浸水が発生している。また、下水管きょ内で逆流の発生が確認される。
さらに、浸水が発生した地域での土砂堆積状況からも、河川水の逆流にによる浸水が発生したものと考えている。
水門を閉めるのに要した時間は約12時間。
あくまでも調査段階とのことですが、山王町、下沼部地域の浸水被害の原因について言及があったためお知らせでございます。
まずはご報告まで。
今夜からまた雨です。