日本共産党
川崎市議会議員(中原区)

市古次郎

ブログ
NEW2026年6月23日

6月議会 等々力緑地再編整備関連の質疑

議案、代表質問、討論等で取り上げた等々力緑地再編整備関連の質疑をまとめました。

※正式な議事録ではありません。

設問 全会一致で採択となった釣池周辺の自然環境の保全を求める請願のその後の対応について

等々力緑地再編整備についてです。 全会一致で採択された請願29号は、釣池および北側及び東側の自然環境、とりわけ浮島を含む水辺の生物相を丁寧に調査し、その結果を踏まえて自然保全を最優先に整備計画を検討するよう求めたものでした。

請願本文はコチラ⇒seigan029.pdf

しかし、12月から釣池の工事が始まる一方、とどろきパークのホームページでは、この区域を「ヒーリングエリア」と位置づけ、採光・通風確保のため樹林管理を行うとし、伐採を前提としたような説明がなされています。 ヒーリングエリアにおいて何本の樹木を伐採するのか伺います。また倒木の危険もない樹木まで「快適性」の名の下に伐採するのであれば、請願の資料の中で示された「現在の自然環境や生物多様性の保全に努める」とする市の見解と乖離するのではないでしょうか。見解を伺います。とどろきパークの計画通りに進めるのであれば、工事着手前に、生物相の調査を実施するのは当然の責務です。対応を伺います。

答弁(建設緑政局長)

釣池の北側及ひ東側の樹林地につきましては、釣池外周の散策路や、架空線の切りまわしなどの整備とともに、植栽計画につきましても、現在、検討を進めているところでございます。次に自然環境や生物多様性につきましては、当該エリアを水と緑を感じ、落ち着いて憩え、動植物の貴重な生息、生育の場としていくことが重要であることから、自然環境を保全するとともに、採光などが確保できる樹木の維持管理方法などの検討が必要であると考えているところでございます。
次に、生物相の調査につきましては、本事業に係る条例に基づく、環境影響詔西の手続きにおいて整理した、調査や予測について、適切に行っているところでございます。

議案第100号、等々力緑地再編整備・運営事業の契約変更についてです。

議案100号の概要は⇒https://www.city.kawasaki.jp/980/cmsfiles/contents/0000187/187642/gian_100.pdf

議案100号の資料は⇒https://www.city.kawasaki.jp/980/cmsfiles/contents/0000186/186015/20260527-1(8).pdf

今回の契約変更は、物価高騰に伴うサービス対価の改定が理由とされています。しかし、物価高騰以外の新陸上競技場、テニスコート、サッカー場の備品整備や移転業務などが「サービス対価H」として新たに追加され、4億5800万円余が上乗せされています。

なぜこれらの費用が、これまでの総事業費に計上されてこなかったのでしょうか。本来、施設整備に伴う備品費用等は、事業計画段階で当然見込むべきものであり、後から追加されること自体、見積りの甘さ、さらにはリスク管理の不備を疑わざるを得ません。さらに、3月議会に続き、物価上昇を理由としたサービス対価の増額が続く中で、今回のように新たな項目が次々と追加される状況は、総事業費が青天井で膨らみ続けることを、市が事実上容認しているのではないかと受け取られても仕方ありません。今後、新アリーナや球技専用スタジアムで使用する備品が明らかになった際、今回と同様に「サービス対価H」として次々と積み増されていくのか伺います。

次に新アリーナに設置予定のVIPルームの備品についても、「サービス対価H」の対象として追加計上される可能性があるのか伺います。市民理解が得られると思っているのか伺います。

また、こうした追加費用が止まらない現状を踏まえれば、昨年1月に本市が示した想定額1,232億円を上回ることは、もはや避けられないのではないでしょうか。 伺います。

答弁(建設緑政局長)

等々力緑地再編整備・運営等事業についての御質問でございますが、はじめに、再編整備後の各施設の什器・備品につきましては、必要となる備品等の計画をもとに、本市が整備することとしておりましたが、工事に合わせて事業者が整備することで効率化が図られるため、本事業に含めるものとし、新とどろきアリーナ、球技専用スタジアムで使用する備品等につきましても、同様に対応してまいります。
次に、新アリーナに設置予定のVIPルームの備品等につきましては、行政施設として必要なものは市の負担とし、事業者が観戦環境の向上など、任意投資として整備するものについては、事業者白らの負担により調達することとしており、適切な対応と考えております。
次に、本事業の想定事業費につきましては、引き続き、物価変動、金利の動向等を注視するとともに、整備内容の見直しを進めてまいります。

討論➀(利用料金上限額の見直しが行われた議案90号の態度)

議案90号の概要は⇒https://www.city.kawasaki.jp/980/cmsfiles/contents/0000187/187642/gian_90.pdf

議案90号の資料は⇒https://www.city.kawasaki.jp/980/cmsfiles/contents/0000186/186015/20260527-1(7).pdf

議案第 90号 川崎市都市公園条例の一部を改正する条例の制定についてです。

この議案は等々力緑地に新設する新陸上競技場等を有料で利用できる公園施設とし、その管理を指定管理者に行わせ、及び利用料金制を導入し、並びにテニスコート等の利用料金の上限を改定するものです。

今回の改定により、テニスコートは1.7倍、サッカー場は3.7倍という、極めて大幅な利用料の引き上げとなります。本市が定める「使用料・手数料の設定基準」では、改定前の使用料に比べて大幅な増額となる場合、改定前の1.5倍を超えない額とする経過措置が明記されています。しかし今回は「改定ではなく刷新」という理由で、この経過措置すら適用されず、利用者にとって急激な負担増となりました。少年サッカークラブが部費を4倍に引き上げることが現実的でしょうか。年金収入が目減りするなか、利用料が1.7倍になれば、テニスを楽しむ高齢者の利用が減少する可能性はないのでしょうか。施設が刷新されたとしても、利用者が「刷新」されるわけではありません。市の説明は、利用者の実情や負担能力を十分に踏まえたものとは言い難く、理解に苦しみます。

公共スポーツ施設は、全ての市民が使えてこそ、健康増進等の目的が果たされます。市が改定の根拠として掲げる受益者負担は一見公平に聞こえますが、実際には利用できる人が限定されてしまうといった不公平を拡大し、公共施設の本来の目的を損なうことから、利用料金の引き上げを行う本議案には反対です。

討論②(約94億円増の契約変更が行われた議案100号の態度)

議案第100号 等々力緑地再編整備・運営等事業の契約の変更についてです。

この議案は、事業契約書に基づき、物価変動等による契約金額の変更を行うもので、この変更により約94億円の増額となります。

代表質問でも指摘した、物価変動とは別で新たに計上された「サービス単価H」は新陸上競技場、サッカー、テニス場の什器や備品の整備等を行う予算で約4.5億円に上ります。また今後も積み増されることとなる新アリーナや球技専用スタジアムの備品の整備等の予算は全く未知数とのことです。

昨年まちづくり委員会で審査された陳情141号「現等々力アリーナの存続を求める」陳情の資料には、現アリーナの存続よりも新アリーナ整備の方が事業費で約33億円安価になると示されていますが、そこに備品整備費用等は一切計上されていません。本来必要である費用を概算でさえ含めずに、新アリーナ整備の方が安価であると示した陳情資料は不正確であり、誠実さを欠くものと言わざるを得ません。

確かに、当初の契約通りであることは違いありません。しかしこれが、設計、整備、運営、全て丸投げするPFIコンセッション方式の実態です。全体の事業費がいつまでたっても見えてこない、最初は低く見積もって徐々に事業費が吊り上がっていく典型例に他なりません。私たちは、この手法による再編整備には反対の立場から、この議案には賛成できません。


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