日本共産党
川崎市議会議員(中原区)

市古次郎

ブログ
NEW2025年12月18日

一般質問② 市立高校生徒のWiFi利用について

市立高校のWiFiの生徒利用について教育次長に伺います。

※正式な議事録ではありません。

設問1

市立高校に通う生徒さん達から、自分たちのスマートフォンと校内Wifiを接続できるようにして欲しいという要望が届いています。月末になると1カ月のデータ容量、いわゆるギガが足らなくなり困っているといった状況の様です。本市の大多数の市立高校において、生徒の私物であるスマートフォンに校内Wifiの接続を許可しない理由を伺います。

答弁1

市立高等学校におけるWi-Fⅰにいての御質問でございますが、

校内Wi-Fiは、学習用のネットワークとして一人一台端末を想定して整備したものであり、その運用に当たっては、校長が利用目的や、端末の接続台数、通信量、セキュリティ面などを考慮して判断しているものでございまして、多くの学校では、生徒が所有するスマートフォンの接続を許可していないところでございます。

設問2

校長の判断という理由の下、許可されているのは総合科学高校のみ。川崎高校、幸高校、橘高校、高津高校は許可されていない結果をもたらしています。一点伺いますが、市立高校生たちが学習で使用するために用意している「一人一台端末」は私物という考え方で間違いないでしょうか。伺います。

答弁2

市立高等学校における「一人一台端末」についての御質問でございますが、

市立高等学校の全日制に在籍する生徒が使用している一人一台端末は、一括購入やりースなど、様々な導入形態がございますが、その費用は、生徒の保護者が負担しているところでございます。

設問3

リースといってもメンテナンスの関係でそのような契約となっているだけとのことですから、あくまでも費用は保護者負担。私物という解釈でよいかと思います。ある高校生から「友人の県立高校はスマートフォンと校内Wifiの接続がOKなのに」という声も届きましたので、近隣自治体に確認してみました。ディスプレイお願いします。

神奈川県立高校、東京都立高校、横浜市立高校全て、生徒の私物であるスマホと校内WIFIの接続を認めていました。ポイントはなんなのかそれぞれ確認しましたら、東京都も神奈川県も端末は各家庭で購入している私物なので、同じく私物である生徒個人のスマホとの接続も認めている。私物か否かという点に判断基準を設けたということなんです。一方で横浜市は一人一台端末を市が購入し、生徒達に貸し出しています。本来、これがあるべき姿だと思いますが、学習用端末は生徒個人の私物でないにも関わらず「横浜市新学習用ネットワーク(BYOD回線)の利用ルール」を定め、生徒個人のスマートフォン等の端末との接続を認めています。

横浜市の担当の方にお聞きしましたが、推奨はしていないものの特に禁止しておらず、そのルールは今でも運用されているとのことです。学習面の影響も気になりましたので東京都の教育委員会に確認しましたら、生徒達は授業で行われる情報検索や探求の際にスマホで検索した方が早い場合もあるため、必要に応じて活用している。生徒たちは私達が思っているよりICT機器を上手に活用しており、その環境を大切にしたいとのことです。近隣では川崎だけ、学習用端末は私物であるのにも関わらず、認めていません。結果、近隣の公立高校に通う高校生たちが集まった際、川崎市立高校だけWifiを開放していないことに落胆と驚きの声があるとのことです。本市も横浜市のような一定のルールを設けた上で、生徒たち個人が所有するスマートフォンと校内WIFIの接続を許可するべきではないですか。伺います。

答弁3

市立高等学校におけるWi-Fiについての御質問でございますが、

校内Wi-Fiは、各学校の学習の実態に合わせて、校長がルールを定めて運用しているものでございます。

今後につきましても、利用目的や、端末の接続台数、通信量、セキュリティ面などを考慮し、各校において適切に判断してまいります。

要望

私の高校時代はポケベルを持っていた友人が数人程度でしたから、答弁の「校長がルールを定めて運用、各校において適切に判断していく」ということは一定理解できるんですが、実際に高校生達からの話を聞いて、校内WiFiの運用について他都市の教育委員会から聞き取りをして気づかされたことは、これは各校の方針、教育方針の問題ではなく、今の高校生達にとってスマートフォンが生活の必須ツールとなっているという社会状況を鑑みて自治体が最低限整備する、高校インフラの一つとしての観点が必要ではないかとういう点です。

中原区で行けば、橘高校はダメ。県立住吉高校はOK。間を流れているニヶ領用水格差と高校生から言われてしまうかもしれません。

同じ平間駅を利用している橘高校はダメ。県立川崎工科高校はOK、間を走る南武線格差と呼ばれてしまうかもしれません。

ぜひ川崎で学ぶ高校生達の声に耳を傾けて頂いて、ささやかですが保護者負担の軽減にも繋がる校内WiFiの生徒への接続環境の整備、高校インフラの一つとして、近隣他都市の様に市がルールを定め責任を持って対応していただくことを要望し、この課題は引き続き取り組んでいくことを申し上げて、次の質問に移ります。


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