一般質問➀ 市立学校のワックス掛けについて
※正式な議事録ではありません。
市立学校のWAXがけについて教育次長に伺います。

設問1
学校のWAXがけは、例えば新年度から児童生徒たちをきれいな教室で迎え入れるために、春休み、先生方がまず全教室のWAXをポリッシャーで剥がし、WAXを塗るという作業工程を手分けして、2~3日かけて行っているとのことです。そんな中、ある先生からWAXがけを教員がやる学校と業者にお願いしている学校があるとお聞きしました。WAXがけを先生が行っていない学校は小・中・高等学校、特別支援学校でそれぞれ何校あるのでしょうか伺います。
答弁1
ワックス掛けについての御質問でございますが、校舎全体のワックス掛けを民間業者に委託している学校は、小学校2校、中学校3校、高等学校、特別支援学校1校となっております。
設問2
2~3日かけてやる業務があるかないかは大きな業務の差だと思います。なぜこのような差が生まれるのでしょうかその理由を伺います。全校一律にできない課題等があれば併せて伺います。
答弁2
ワックス掛けについての御質問でございますが、合築等により建築面積が大きく、専門業者による特別な保守管理が必要な設備があり、関係法令に適合するよう総合的に管理する必要がある校舎につきましては、設備保守点検や環境衛生、清掃など、様々な業務を一括して委託しております。そうした学校におきましては、これらの業務に併せて、ワックス掛けにつきましても、校舎全体を対象として委託しているところでございます。
また、民間業者にヒアリングしたところ、校舎全体を対象としたワックス掛けにつきましては、作業工程が多く、児童生徒がいない限られた時間内に実施する必要があることから業務負担が大きく、単独で請け負うことは難しいとの回答を得ており、費用面と併せて、課題があると認識しているところでございます。
設問3
校舎全体を対象としたワックスがけは課題があるということです。文部科学省は、2019年中央教育審議会答申で示された「学校・教師が担う業務に係る3分類」に基づき、業務の考え方を示しています。
3分類に基づく14の取組の実効性を確保するための各主体による「対応策の例」https://www.mext.go.jp/kaigisiryo/content/000255514.pdf
その中の「学校の業務だが、必ずしも教師が担う必要がない業務」の分類に「校内清掃」があります。

また文科省の関連資料には横浜市教育委員会の取組が紹介されており、教室のWAXがけを積極的に外部委託していると紹介されていました。

実際に横浜市に実施状況を確認したところ、校舎全体ではなく特別活動室等を対象に、毎年学校の運営費の中で委託費を配当し、各学校の裁量でWAXがけを委託、現在小学校119校、中学校53校、特別支援学校2校、高校1校でWAXがけの外部委託が進んでいるとのことです。ディスプレイお願いします。

少し分かりにくい表で恐縮ですが、本市も一部ワックスがけを外部委託している学校があるとお聞きしました。校舎全体と一部を併せた数を赤い数字で表示し、川崎市と横浜市との比較をしてみました。大きな差が出ています。校舎全体でのワックスがけは課題があるのであれば、地域の仕事は地域で、学校運営費に委託費を配当し、各校の裁量に任せる横浜市の方法も参考にするべきと考えます。今後の先生達による学校のWAXがけについて、どのように検討していくのか伺います。
答弁3
ワックス掛けについての御質問でございますが、教職員の働き方・仕事の進め方改革を総合的に進める中で、学校現場におけるワックス掛けの在り方につきましても検討してまいります。
要望
ワックス掛けについては学校間で先生達の業務の差が最小限となる取り組みの検討を要望して、次の質問に移ります。
※本議会では学生から提出された素敵な陳情審査があった関係で、先生の業務負担の見直しという観点からの質問、要望は控えました(一義不再議の原則)。しかし、言いたかったことは間違いなく先生方の業務負担の軽減です。市教委もワックス掛けのあり方について、検討に入っているとのことですので、引き続き取り組んで参ります。