日本共産党
川崎市議会議員(中原区)

市古次郎

ブログ
2022年6月27日

一般質問②等々力緑地再編整備について

※正式な議事録ではありません。

等々力緑地再編整備について、建設緑政局長に伺います。

設問1

 6月20日には事業者の参加表明書、入札資格確認申請書等の受付締切となり、着々と入札手続きが進められている等々力緑地再編整備事業ですが、危惧されるのは、神宮外苑再開発のようなことが行われないのかという点です。神宮外苑再開発計画については3月に971本の樹木が伐採されることが明らかとなり、多くの住民からの反対の声が挙がっています。

3月に示された等々力緑地再編整備、実施方針の中では現行の樹林地、植栽等については、現状以上の面積、量を確保することを想定しているとあります。想定ではなく、義務とするべきではないですか。伺います。

答弁1

 等々力緑地再編整備についての御質問でございますが、等々力緑地につきましては、安全・安心で魅力あふれる公園や、効率的・効果的な施設運営等の実現に向けて取組を進めており、本年4月に要求水準書等の入札説明資料を公表したところでございます。再編整備では、市域のみどり拠点として、まとまった緑を保全するとともに、良好な緑地環境を創出してまいりたいと考えておりまして、要求水準書におきましては、既存のふるさとの森や21世紀の森などのまとまりのある樹林地の保全を図ることや、緑化面積率を現状より高い30パーセント以上確保すること等を定めております。

設問2

 ご答弁にあった要求水準書の最初のページ、本書の位置付けの中で、市は要求水準を満たすことを事業者の審査条件としている、事業期間にわたって要求水準を満たさなければならないと明記されています。ふるさとの森等の樹林地の保全や緑地面積率30%以上確保は義務であることは理解できました。

 神宮外苑再開発を行っている事業者は伐採する樹木について、新たに植え替えるという提案をしているようですが、東京大学石川名誉教授は

「伐採される木の中には大正時代に植えられた樹齢100年を越える樹木が多く、新しい樹木を植えたとしても代わりになるものではない」

と、NHKの取材に答えています。

 等々力緑地内の整備が始まったのは1962年、今から60年前です。樹齢100年とまではいかなくとも何十年もかけ立派に成長した木々が再編整備事業によって、あとで植え替えるからと、次々と伐採されてしまうのではないか?という利用者の不安の声が届いています。さきほどの要求水準書の中では、樹高10メートル以上の樹木は原則として保存と記載があります。例外とはなんなのか、こちらも義務にするべきではないでしょうか、伺います。また保全のためには現状の樹木の状態の把握が必要です。開発に着手する前に現在の樹木調査を行なうべきです。合わせて伺います。

答弁2

 等々力緑地再編整備についての御質問でございますが、再編整備の要求水準書におきましては、樹高が10メートル以上の樹木は保全を原則としておりますが、生育不良により倒木の恐れがある樹木や、(新)等々力陸上競技場、外周園路など一部の施設整備に影響のある樹木につきましては、生育状況を踏まえ、移植や伐採の対応が必要になると考えております。また、要求水準書におきましては、植栽等を含め、事業者が必要と判断する現況調査などを行うことや、既存の樹林地などの自然環境を活かした、緑地全体の植栽計画を立案することと定めているどころでございます。

設問3

 緑地全体の植栽計画の立案というご答弁ですが、重要なのはしっかりとした情報提供が事前に市民にあるかどうかです。神宮外苑再開発については、巨大ホテルや超高層ビル建設に伴い、草野球場、ゴルフ練習場やフットサル場等の都民に開放された施設が次々と解体、閉鎖され、次いで樹木の伐採に至ったという経緯なんですが、そもそもこの再開発計画の詳細図は環境影響評価書案にも提出されていない為、当然環境影響評価審議会でも審議されず、その後の住民説明会でも、都市計画審議会でも提出されぬまま、都市計画決定がされたのち、日本共産党東京都議団の情報開示請求によって予算審査議会が終わった後に提出されました。等々力再編整備事業が進められていくなかで、環境影響評価もあります。住民説明会も行われます。詳細設計が開示されないまま審議、説明が行われることは絶対にあってはなりません。しっかりとした情報開示は行われるのか、伺います。

答弁3

 等々力緑地再編整備についての御質問でございますが、情報提供につきましては、要求水準書において、基本設計終了時に近隣住民等を対象として、設計内容に関する説明会を開催することなどを定めており、本市といたしましても、事業者と連携を図りながら、適切に対応してまいりたいと考えております。

設問4

 わかりました。近隣住民への正確な情報提供については、特に注視させていただきます。

ディスプレイお願いします。

 6月17日の土曜日、フロンターレ試合前に「かわさきSDGsランド」というイベントの開催準備が進められていました。

スポーツを通じてのSDGs、著名人のトークショーや地元飲食店も数多く出店し、素晴らしい取組みだと思うのですが、この華やかなイベント準備が進められている一方で、

園内を歩けば、雑草が伸び放題、

 放置されたような状況になっています。植栽管理業務について要求水準書では、低木については1年に2回、芝生、草地については「生育状況に応じて公園利用者が快適に使用できるよう実施」と記載されています。これは、現状の水準と変わらないのでしょうか。伺います。

答弁4

 等々力緑地再編整備についての御質問でございますが、等々力緑地内の植栽の維持管理につきましては、現在、沿道や広場等における中高木の剪定・刈込は2年に1回程度、その他につきましては、植栽の育成状況を踏まえ、適宜実施しているところでございます。要求水準書におきましては、公園利用者が快適に利用できるよう維持管理を実施することと定めており、再編整備事業による指定管理者制度の導入により、管理水準の向上が図られるものと考えております。

要望

 現在は適宜実施しているとのことですが、平日の公園利用者の方々の声を伺っていますので少しご紹介します。草は伸び放題の場所が多く、そこへゴミの放棄、巡回して見回っている人を見たこともない。何かあっても各施設からは管轄外といわれ、緑地内での市民の困りごと、要望をどこに届けていいか窓口すら全くわからない。これぐらいにしておきますが、今年度はまだ本市が管理しているわけですから、再編整備が始まるからと放置せずに、対応は道路公園センターになると思いますが、公園内に対応先の表示等、最後までしっかりと利用者の声に応えていただきますこと、また事業期間30年、事業費総額約560億円を要する事業なわけですから、近隣住民、利用者の声がしっかり反映された再編整備になることを強く要望しまして、次の質問に移ります。


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