向河原駅前踏切に「賢い踏切」導入へ
5月20日、JR東日本より開かずの踏切である向河原駅前踏切に「賢い踏切」導入の発表がありました。
市に「賢い踏切導入」を求めた理由。
平間駅前踏切に賢い踏切導入が決まった直後の議会、今から2年前の2020年3月9日の予算審査特別委員会で、賢い踏切導入を市からも求めるよう要望しました。
質問③賢い踏切について | ブログ | 市古次郎 日本共産党川崎市議会議員(中原区) (ichiko-jiro.jp)
理由は同年1月23日に発表された平間駅前踏切へ「賢い踏切」導入についてのJRの会見の中で
「下り線1本あたりの遮断時間約27秒の短縮が見込まれる」
という趣旨の発言があったからでした。それだけの効果が見込めるのであれば、朝のピーク時、大人の利用者だけでなく、下沼部小学校の児童生徒達が一度の開閉で横断できずに溢れかえっている向河原駅前踏切の改善が見込めると考えたからです。
その発言について当時、市側は信憑性は定かでないと認めなかったものの、答弁は
「賢い踏切などの対策について、引き続き、JR東日本に要望してまいります」
というものでした。
地域での署名活動も始まる
21年には地域の方を中心に「賢い踏切」導入を求める署名活動が行なわれ、700筆を越える署名が寄せられました。特に印象的だったのは、駅前のセブンイレブン等が署名回収場所としてポスト設置にご協力くださったこと。
地域ぐるみで「賢い踏切導入」を求める声が高まりました。
同年7月には、地域の方々、はたの前衆議院議員、君嶋県議と一緒にJR東日本横浜支社へ署名と共に直接交渉も。
期待される効果
効果についてです。21年8月30日の本市まちづくり委員会の資料の中では
賢い踏切の導入により平間駅前踏切の遮断時間は1分55秒⇒1分28秒へ27秒の短縮が確認できたと(JRの発言とドンピシャ)、報告がありました。それをベースに現在の向河原駅前踏切の遮断時間についてですが、
1分44秒~1分52秒。着地を平間駅前踏切同様に約1分28秒だとすると、下り線1本あたり
16秒~24秒
の改善が見込まれます。
え? たいしたことない…?
と思われるかもしれませんが、これが大きいんです。実際に毎朝、向河原踏切で児童生徒達の交通整理を行なっている方からも
「あと数十秒開けば、並んでいる子ども達は渡り切れるんだよなぁ」
といったお話をお聞きしていました。
5月現在、4月のダイヤ改正によって減便が行なわれ、遮断時間に改善が見られています。
「子ども達の滞留もほとんどなくなったよ」
という声をお聞きしています。
しかし人口増が今後10年続くとされている本市。今後の社会状況によって便が戻される可能性も十分考えられます。また抜本的な対策である南武線立体交差事業も向河原駅前踏切(下り線側)の除去は、来年度都市計画決定が行なわれてから約10年を要する見通しです。
賢い踏切導入は今年の12月を予定。
地域の声に応え、賢い踏切導入を決断されたJR東日本に感謝し、開かずの踏切の改善による子ども達の通学路の更なる安全が図られることに、心から歓迎いたします。
そして何より、署名活動にご尽力、ご協力いただいた地域の皆様に改めて、心より感謝申し上げます。
本当に、ありがとうございました!