苅宿小田中線の路面改良について
2021年8月現在、川崎市内は新型コロナウイルスの感染が爆発、連日、暗いニュースばかりが耳に入ってくる状況ですが、今回は地域のニュースをお伝えさせていただきます。
綱島街道、関東労災病院前から三菱ふそう跡地を通る、苅宿小田中線(緑の部分)の路面改良が一部行われることになりました。
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※川崎市HP認定路線情報より抜粋 川崎市:道路法の認定幅員と道路名が知りたい。 (city.kawasaki.jp)
この道路は、近隣にお住いの方々からトラックやバスが通行すると振動するといった声が届いており、対応を区の道路公園センターに求めていました。以下、実施時期、作業内容、施工範囲、効果、振動測定の項目に分けて市からお聞きした情報を基にご説明いたします。
①実施時期
現在入札が行われており、年内の作業完了予定で進めていくとのこと(コロナの影響で前後することも)。
②作業内容(工法)
路面舗装の表層から約5cmを切削し、新たな舗装を敷く⇒切削オーバーレイという工法を用いて改良を行うとのこと。
(1)切削オーバーレイ工法とは?
摩耗によりわだち掘れが生じた舗装表面をある程度切削し、厚さ4~8cmの舗装で「修繕」すること。(※みんなでつくる土木用語辞典より)
日本道路協会のHPによりますと、
①ひび割れの評価を行い、
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②その評価に応じた工法を選定する中で、オーバーレイ工法を選択。
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切削して…(画像は国交省資料より)
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オーバーレイ(画像は国交省資料より)
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③施工範囲
施工範囲は苅宿小田中線、全線ということではなく、平和公園から新幹線高架橋あたりまで。
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残された高架橋から苅宿歩道橋までの区間は、西加瀬プロジェクト開発事業者が道路補修を行う予定とのことです。
④効果について
この工事によって、肝心の振動は解消されるのでしょうか?
市の話によると、目的はあくまでも道路の維持管理。しかし、傷んでいる道路の補修、凹凸を修正することによって振動低減の効果は考えられる。
しかし、近隣の方からは、元々この地域は地盤が緩い為、表面5センチを修繕しただけで解決するとは思えない。更なる抜本的な対策が必要ではないのか?という声も聞こえてきます。
ちなみに、いわゆる一般的な生活道路、苅宿小田中線、主要地方道である綱島街道、それぞれの舗装の厚さを確認したところ、市の担当の方は参考値としながら、
- 生活道路 約5cm
- 苅宿小田中線 約20cm
- 綱島街道 約30cm
とのこと。
現状、日中はかなりの本数のバスが、夜は大型トラックが通行する苅宿小田中線の現状を鑑みれば、舗装の抜本的な強化等、やれることはまだありそうです。
⑤振動を測定するには?
振動でお悩みの近隣住民の方々と今回の工事内容をお話している中で、
「現状と工事後の振動を測定してみてはどうでしょうか?」
「何の機器も持ってないし…そんなことできるの?」
「できます。機器の貸出もやってます」
川崎市:生活騒音で迷惑や申し入れを受けたら (city.kawasaki.jp)
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今回ご相談頂いた方に、騒音振動測定機器レンタル制度をご紹介し、実際に手配された振動計がこちら。
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レンタル期間は原則2週間。苅宿小田中線の工事前(現在)に測定、舗装工事が終わってから再度レンタルし、振動を計測されるそうです。
※現在の機器ではデーターが継続的に記録できない弱点もあるようですので、市には改善を求めようと思っています。
長きに渡り大型車両通行時の振動に近隣の方々が悩まされている苅宿小田中線。今回の改良工事で問題解決となるのか?やはり更なる抜本的な改善が必要なのか?
引き続き、住民の皆様の声を聞き、くらし最優先の市政実現に向け取り組んでまいります。