新型コロナウイルス学習会
4月2日、川崎市議会で新型コロナウイルス学習会が行なわれました。講師は、国立感染症研究所感染症情報センター長などを歴任され、現在本市の健康安全研究所所長、及び国の新型コロナウイルス感染症対策専門家会議の委員を勤めている岡部信彦先生。
以下、岡部先生から提供された資料を基にまとめてみました。情報共有という形で掲載させていただきます。
2000年以降の主なウイルス病
①SARS(2002年~2003年)
②新型インフルエンザ(2009年)
ちなみに、現在(4月3日)の新型コロナウイルスの拡大状況を見られるサイトもありました。ご参考までに。
③MERS(2013年~)
コロナウイルスのここまで
①症状・特徴
②各国の状況(致死率の違い)
岡部先生はこの違いについて、医療体制の差を指摘されていました。ドイツは普段から医療がしっかりしているとのこと。
確かに、先日ドイツはイタリアから重症患者を受入れたとの報道がありました。
③国内の事例から見る感染状況
④感染対策の考え方として、三つの密
⑤致死率とクラスターの関連
⑥その他質疑の中で岡部先生の回答
- 川崎市にも人口肺装置ECMOが10台あるが、使える人が少ない
- 感染者探しは犯人捜しではない
- 川崎市のみで医療チームを結成するのが望ましい
- もっと検査を広めた方がよい(民間に協力)
- 重篤者は行政検査で対応
- 医療が崩壊しなければ、重篤患者でも対応できる
- 各種予防接種などは積極的に受けてほしい
- 風邪のような症状であれば、普段通り市販の薬を飲んでも問題ない
⑦岡部先生のまとめ
本市では4月1日、1日あたり最多の8名の感染者が確認され、翌2日にはご遺体からコロナウイルスが確認(調査中)と発表されています。
http://www.city.kawasaki.jp/350/page/0000115886.html
日々状況が変わる中、約8割の感染者の方は新たに感染させていないというのであれば、やはり重要なのはクラスター対策ではないでしょうか。しかし一方で、イベントが全て無くなってしまったお花屋さん、歓送迎会が全てキャンセルになった居酒屋さん、売上が前年度比9割減の旅行代理店さんなど様々な業種が既に大打撃を受けています。感染拡大、クラスターを防ぐため自粛を求めるのであれば、しっかりと枠組みを示した具体的かつ明確な補償(補填)を一刻も早く打ち出すべきです。
引き続き。