9月議会であります。
朝は少し涼しくなりました。
「もう慣れた?」
と聞かれることが多くなってきましたが、
「…」
兎にも角にも1年はやらないと。1シーズン、春夏秋冬を一度は越えないと…そんなわけであれよあれよと2回目の議会、第4回定例会が始まりました。
さっそくドカッと46本の議案
(議案内容はこちら↓↓↓)
http://www.city.kawasaki.jp/980/page/0000109892.html
全て私達の生活に少なからず直結する議案ばかりですが、例えば議案第108号の
「成年被後見人等の権利の制限に係る措置の適正化等を図るための関係法律の整備に関する法律の施行に伴う関係条例の整理に関する条例の制定について」
長い…で終わらせず、一体なんのことだ?と掘り下げてみますと、
◎成年後見制度とは…
認知症,知的障害,精神障害などの理由で判断能力の不十分な方々は,不動産や預貯金などの財産を管理したり,身のまわりの世話のために介護などのサービスや施設への入所に関する契約を結んだり,遺産分割の協議をしたりする必要があっても,自分でこれらのことをするのが難しい場合があります。また,自分に不利益な契約であってもよく判断ができずに契約を結んでしまい,悪徳商法の被害にあうおそれもあります。このような判断能力の不十分な方々を保護し,支援するのが成年後見制度です。 (法務省HPより) 本人,配偶者,四親等内の親族,検察官など の申し立てにより成年後見人が選任され(奥さんや親族が多いようです)制度の利用ができるのですが…
◎成年被後見人になると制限が…
成年被後見人(成年後見制度によって補助を受ける方)にはこれまで各種の法律において,後見制度又は保佐制度を利用することにより,一定の資格や職業を失ったり,営業許可等が取得できなくなったりするなどの権利制限に関する規定が定められていました。 例えば…
お酒の販売免許、国家公務員、一級建築士、医師、教師、弁護士、地方公務員等々…
しかし、先の6月7日の国会で全会一致で成立した「成年被後見人等の権利の制限に係る措置の適正化等を図るための関係法律の整備に関する法律」により,上記の権利制限に関する規定の大部分が削除され,今後は,各資格・職種・営業許可等に必要な能力の有無を個別的・実質的に審査し,判断されることになります。
それに伴い、対象に地方公務員が該当するわけで、条例の改正を行ないます。という議案です(長かった…)。議案には色々書いてありますが「失職」という文言が削除されているのが分かります。
ということを踏まえた上で、更に本当に市民の皆さんに不利益はないの?とか検討し、ところで他の自治体はどうしてるの?とか研究し、時には事前に個別に議案の説明を受け、質疑がある場合は総務委員会で理事者に聞いて、委員会内で採決を取り、可決若しくは否決の状態で本会議(ここではほとんど審議はしません)にかけられ最終採決を持って可決若しくは否決となるわけです(すいません。途中の説明は、ほぼ法務省や裁判所のコピペです…)。
総務委員会担当の議案は10本。1本、1本しっかり検討、研究させていただきます。
そしてお察しの通り9月です。会社員の皆様と同様決算であります。各委員会で担当局の昨年度予算に対する決算の審議、決算審査特別委員会が開催されます。
※ ↓↓↓川崎の財政状況は健全↓↓↓
http://www.city.kawasaki.jp/230/page/0000109988.html
その局のその事業の予算はこれだけ組んであるけど、結果これしか使ってないのはなぜ?機能してないのでは?周知に問題があったのでは?実態に即してないのでは?そもそもニーズがないのでは?その予算で新たな取り組みは?等の質疑、提案を各議員に持ち時間が与えられ、委員会内で理事者側に直接お聞きすることができるのが決算審査特別委員会です。
来週本会議で行なわれる代表質問の担当原稿(今回は就職氷河期世代支援)も無事に書き終え、なんとか採用の運びとなり、今回代表質問を発言する同じ中原区の先輩、おおば裕子市議にあとは託し、
はじめての決算特別審査会の準備を、着々と、時には悶々としながら(本当に1年で慣れるのでしょうか?いや、慣れてみせる)すすめております。
そんな合間に私の事務所が「くらしの相談センター」として9月1日にリニューアルオープンいたしました。沢山の方にお力添えいただくことに心より感謝申し上げまして、
どなたでも、どんなことでもお待ち申しあげております。
皆様の声、お聞かせください。