2022年11月3日
川崎市内中堅・中小企業経営実態調査レポートについて
市内中堅・中小企業経営実態レポート(8月調査)が発表されています。
川崎市:川崎市内中堅・中小企業経営実態調査レポート(令和4年8月調査)について (city.kawasaki.jp)
回答企業の業種内容は多い順で製造業、建設業、卸・小売業と続きます。 事業に影響を与えている事項については 原材料価格の上昇、電気・ガス料金の高騰等が72.1%と回答。
影響の度合いについては 大いに悪影響、やや悪影響合わせて87.6% 製品、サービス価格の転嫁については 57.4%が転嫁しているという一方で、36.2%が転嫁できていない。
その理由については競合他社・他業態との価格競争のためが43.6%と最多に。
新型コロナウイルスの影響については 悪影響が76%(1年前より1.4ポイント悪化)
行政に期待する施策については 補助金・助成金の整備が35%で最多(なぜかこの項目だけ%表示がない?)
3弾まで続けたじもと応援券だけでは様々な業種に支援が行き届いていない。 決算審査特別委員会でも指摘しました。
自由記入欄の 【自治体施策に関するもの】
- 真面目に生業に精を出すことで報われる簡単 な仕組みを作ってほしい。
- コロナ前に比べて仕入・受注が大きく悪影響を 受けている。助成金や補助金を少なくともコロ ナが終わるまでは出してほしい。
- 各種補助券制度、助成金制度を分かりやすく説 明して支援してほしい。
- 外国人労働者の今後について、行政の考え方を 知りたい。
- 広告や広報、HPのコンサルティングに関する 補助金があれば活用したい。
- 工業用地を紹介してほしい。
- 飲食店への採用で定着率の高い仕組みを作ってほしい。
- コロナ終息後、会社員集合研修(セミナー、講 演会)を復活したいが、補助金の交付、講師の紹介などをしてほしい。
- 大企業が下請けに価格競争をさせて収益を上 げている。
といった貴重なご意見が寄せられています。
先日、もう現役は退かれた地域の工務店さんにご挨拶にいくと、長い丸太に加工をされていました。
お聞きすると、仕事を引退した今でも星野リゾートを手がけている事業者さんから加工の依頼があるとか。
そのきっかけは、星野リゾートのオーダーに対応できる、技術力を持つ職人さんを探していたところ、この工務店さんに辿り着き、今でもご関係があるとのこと。
川崎市内に溢れる日本に誇れる技術を守る為、市はしっかりとこの実態を受け止め、このエビデンスに基づいた行き届く的確な支援策を講じるべきです。