日本共産党
川崎市議会議員(中原区)

市古次郎

ブログ
2019年7月7日

一般質問その③鉄道混雑問題について

鉄道混雑問題について

 鉄道駅および近くの踏切問題について順次、建設緑政局長、まちづくり局長にうかがってまいります。

 初めに横須賀線武蔵小杉駅の問題です。武蔵小杉駅に相鉄線が停車するかどうか、私の前任の議員も再三にわたってお聞きしてきましたが、わかりません、という答弁が続きました。ここにきて、相鉄・JR直通線が11月30日開業の予定となり、武蔵小杉駅までの利用運賃が決まったと一部報道がありました。

 ということは、相鉄・JR直通線の武蔵小杉駅乗り入れはほぼ決まりということではないでしょうか。だとすれば、さらに武蔵小杉駅の利用者は増えると思いますが、その場合どのくらいの利用客が増えると予測されるのか、まちづくり局長に伺います。

◎答弁

 相鉄・JR直通線についての御質問でございますが、

同線につきましては、最適な輸送サービスに向けて、停車駅、運行計画などの具体化について検討中であると、JR東日本から伺っております。

本市といたしましては、神奈川県鉄道輸送力増強促進会議において、同社に対し、武蔵小杉駅へ停車する場合、安全対策等について適切に対応されるよう要望しているところでございます。

◎質問

 開業は11月30日です。半年を切っています。運賃も決まったわけですから、相鉄線の乗り入れ、武蔵小杉駅の混雑度がさらに増すことは想定しておくべきです。それに伴い、利用者の安全確保のため、下りホーム新設の工事を前倒しする必要があると思いますが、まちづくり局長に伺います。

◎答弁

 横須賀線武蔵小杉駅についての御質問でございますが、

現在、新設する下りホーム及び改札口の設計とともに、整備に必要となる用地の年度内取得に向けて、関係者との協議、調整を進めているところでございます。引続きこれらの取組を進め、早期の供用開始を目指してまいります。

◎要望

 ありがとうございます。加えて、他会派の代表質問でも答弁されていた通り、南武線、横須賀線、両ホームのホームドア設置も喫緊の課題です。ホームドアの早期工事着手への取り組みも併せて要望いたします。

◎質問

 次に南武線向河原駅に関連して伺います。

 この6月30日に中丸子方面から向河原駅前の迂回路が完成しました。開通後の7月1日朝から多くの利用者が見られたということで、開かずの踏切である中丸子御幸踏切、及び朝の通学路でもある向河原踏切の混雑緩和に期待が寄せられているところです。

http://www.city.kawasaki.jp/templates/press/cmsfiles/contents/0000107/107382/ukairo_houdoushiryou.pdf

 この迂回路の完成にともない、今地域で声があがっているのが、NEC専用改札口の利用時間拡大を望む声です。地元の有志は、すでに今年に入り、利用時間拡大の署名行動に取り組んでいます。町会からも同様の望む声があがっていると聞きます。

 地元タウン誌の報道によると、川崎市は「警備費などの課題はあるが、利用方法については今後検討の余地はある」と報道しています。

 ぜひ、地元の要望に応えていただきたいと思いますが、まちづくり局長へ伺います。

◎答弁

 JR向河原駅についての御質問でございますが、

当駅の専用改札口につきましては、日本電気株式会社の費用負担により設置されており、朝、タの出退勤の時間に限定し利用されているものでございます。

こうしたことから、利用時間の拡大にあたっては、維持管理費などの課題がございます。

この度、向河原踏切の混雑緩和対策として迂回路が供用開始されましたことから、今後の状況を踏まえながら、必要に応じて、関係者に要望してまいりたいと考えております。

◎要望

 ありがとうございます。必要性の声は実際に上がっております。関係各所へ要望をお伝えいただきますよう、お願いいたします。

◎質問

 次に平間駅横の開かずの踏切について伺います。調査した結果、時刻表通りのダイヤで朝のピーク時、遮断機が降りている時間は1時間あたり約50分。この様子を見かねて近隣住民の方々は署名活動、及び2度に渡りJRへ改善要望に行かれています。

 この踏切の特徴として上げられるのが下り線の遮断時間の長さ。南武線がホームに停車する遙か前から遮断機を降ろし、横断を禁止するため、その遮断時間は約2分に達します。踏切が閉まっても電車が来ないことが分かっていますので、利用者は遮断機を押し上げ、踏切を次々と渡っていく。マスコミもこの様子を連日報道。その光景を見たテレビ局のディレクターは「無法地帯」と称していました。

その後すぐに警察が3日間連続で朝の取り締まりを実施。

ディスプレイをお願いいたします。

 見えにくいかもしれませんが、道路交通法順守、踏切の警報が鳴った瞬間に踏切内への侵入を禁止しした為、踏切周辺は長蛇の列、人が多すぎて遮断機が開く僅かな時間では車も通行できず、大混乱、大混雑の3日間となりました。道路交通法を順守する形で踏切の遮断時間を調査したところ、ピーク時の遮断時間は55分。1時間あたりたった5分間しか渡れない踏切。しかしこれが、ルールを守った時の平間駅踏切の本当の姿です。

 JRはこの遮断時間について、ホームと踏切が近い為、オーバーランの危険性、安全面を考慮すると改善は難しいと説明していますが、多摩川線下丸子駅、西武線ひばりヶ丘駅等、私鉄の各駅は平間駅よりホームと踏切の距離が短いにも関わらず、踏切遮断時間が約30秒短いことも現地で確認しました。同じ形状の踏切でも各私鉄様々な企業努力に取り組んでいるんです。2016年踏切道改良促進法が改正、同年6月20日に本市は尻手~小杉駅間の南武線立体交差化事業をホームページ上で発表していますが、この事業計画は何年後完成を見込んでいるのか、建設緑政局長に伺います。

◎答弁

 JR南武線連続立体交差事業の期間についての御質問でございますが、

 現在、令和2年度の都市計画決定に向け、概略設計を進めており、この中で事業期間についての検討を行っているところでございますが、他都市を含めた先行事例などを参考にすると、都市計画決定から事業完了まで概ね20年程度を要すると考えております。

◎質問

 ありがとうございます。立体交差事業は立ち退きを迫られる、線路近隣で暮らす多くの方々へのご理解、ご協力を必要とするため、丁寧な説明も合わせお願いいたします。実現まで少なくとも20年ということですが、先日、住民の方々は国交省へ同法の改正によって改善指定がなされた平間駅踏切のあり方について聞き取りを行っています。同省は平間駅踏切について、短期、中期的な改善策が必要との見解を示したようです。近隣住民の方々は開かずの踏切改善に向けた様々な働きかけをJR、国交省へ行なっています。立体交差化実現までの20年の間、この危険な状態を放置しておくべきではありません。先日他会派の議員からも同様の質問がありましたが、改めて伺います。川崎市も短中期的な改善策として、踏切遮断時間短縮へ向けた要請をJRに働きかけていただけますね。

◎答弁

 JR東日本への要望についての御質問でございますが、

当該踏切は、JR南武線連続立体交差事業により除却する計画となっておりますが、事業の完成までに時間を要することから、現在、当面の踏切対策として、平間駅の川崎側にある跨線人道橋への迂回を促す看板の設置や、利用促進に向けたチラシ配布などの啓発活動を実施しているところでございます。

また、 JR東日本に対しては、踏切の遮断時間の短縮を要望しているところでございまして、この他の対策についても、引き続き調整してまいります。

◎要望

 ありがとうございます。今、答弁いただいた人道橋への迂回を促す看板を見てきましたが、

 実際にこの迂回路を使用しますと、私がゆっくり歩いて、5分10秒ぐらいです。例えば、この看板に徒歩での所要時間を記載する。

 加えて、踏切の待ち時間の見える化、可視化を行なう。


このシステムの画像は国土交通省のモノをお借りしました

 徒歩5分の所用時間に対し、踏切の待ち時間が余りにも長ければ、利用者の方が迂回をする動機付けになる可能性がうまれるのではないでしょうか。しかし、この対策はあくまでも歩行者のみです。加えて高齢者の方などにとって、この迂回路は、大変な道のりになります。

 南武線のピーク時、午前8時台の本数は、23本、山手線と同じ本数となり、すでに限界に達しています。それに伴い南武線の更なる輸送量確保の為、南武線長編成化の要望も上がっています。長編成化が実現すれば、開かずの踏切はさらに深刻さを増すわけです。過去には目の前の交差点で凄惨な事故があったこともご存じの通りかと思います。「この他の対策についても調整する」との答弁にも期待させて頂きながら、市、JR一体となっての平間開かずの踏切の一刻も早い改善をよろしくお願い申し上げます。

 これからも人口増加が続く川崎市、特に中原区は一番の人口増加が見込まれています。更なる安心安全な通勤通学環境の整備、混雑緩和に向けた取り組みを今後も強く要望いたします。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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