川崎市立学校でクラスターは発生していない?
友人から、市古のブログ、長い。と暖かいダメだしを頂きましたので、端的にいきます。
昨年の12月24日、日本共産党川崎市議団で教育委員会宛に、プライバシーに配慮した保護者への速やかな情報提供、及び感染が確認された学校での検査対象の更なる拡大を求める要請を行ないました。
コロナ禍から市民の暮らしと営業・雇用を守る支援を | トピックス | 日本共産党川崎市議会議員団 (jcp-kawasaki.gr.jp)
情報提供に関しては、前向きな回答を頂いたのですが、検査の対象の拡大に関しては…
「本市では、今のところ学校内でクラスターが発生した認識はない為、検討していない。」
という回答。正直、認識の違いに大変驚きました。
そもそも、この要請を行なうきっかけとなったのは、ある市立学校での度重なる集団感染の事例です。
クラスターの定義は厚労省の昨年2月26日付けの事務連絡では、5人程度の集団発生を目安としています。
また、神奈川県の新型コロナウイルス感染症対策ページでも同様の認識が記載されています。
県内の最新感染動向 | 神奈川県 新型コロナウイルス感染症対策サイト (pref.kanagawa.jp)
国、県も接触歴が明らかな5名以上の集団感染を目安にしているにも関わらず、上記の市立学校での3度に渡る5名以上の集団感染の事例があったにも関わらず、
「学校内で集団感染が発生した認識はない」
確かに、他施設での感染の事例はありました。しかし全て学校外の施設でのクラスターなのか?やはり、注視すべきは事例①の感染時です。
一人目の陽性者が確認され、59名の検査を行ない、複数名の陽性者が確認された。この時に、さらに対象を広げた一斉検査を行なうべきだったのではないでしょうか?
現に横浜市は8人の陽性者が確認された時点で、私立中学校全校生徒・教職員700名の検査に踏み切っています。
横浜3人死亡、71人感染 クラスター市立中7百人検査へ | カナロコ by 神奈川新聞 (kanaloco.jp)
他には高崎市でも。
<新型コロナ>高崎市立 南八幡小の児童9人感染 学校閉鎖 全児童と教職員ら検査:東京新聞 TOKYO Web (tokyo-np.co.jp)
市の保健所の判断を全て否定するわけではありません。本当に、1回目の複数感染と2回目の複数感染は無関係で、たまたま同じ学校で続いて集団感染が発生した可能性もゼロとは言い切れません。しかし、59名の検査でとどめているわけですから、検査対象から漏れた方が無症状で感染を広げてしまった可能性もゼロではないわけです。学校現場は先生を含めた職員の方々、生徒含め懸命に感染防止対策に取組んで頂いていると思います。しかし、給食や休み時間、中学校では部活もあります。やはり学校においては陽性者が確認された最初の検査で複数名(目安は5名以上)の陽性者が確認された場合、最悪のケースを想定して、他都市同様に一斉検査の実施に踏み切るべきと考えます。
1月5日から学校が再開され、緊急事態宣言が7日に発出される動きもありますが、学校の休校は今の所、検討されていないようです。感染拡大が広がる中、学校を開設し続けるのであれば、陽性者が確認された際の検査対象の拡充は必要不可欠です。検査対象を広げれば陽性者が増え、医療機関を圧迫するとのご指摘も一部ありますが、無症状の陽性者を早期に発見して、保護・隔離していく。それは感染拡大を少しでも食い止めることにつながり、結果、医療機関への負担を軽減することになるのではないでしょうか。
学校での集団感染が確認された認識がない⇒一斉検査等の対応はしない
ということであれば、集団感染が確認されれば、民間の医療、検査機関にも協力を仰ぎながら、一斉検査といった積極的な検査に取組むとも理解できます(希望的観測)。
一斉検査等のいわゆる社会的検査は費用の半分は自治体負担。国(厚労省)は通達は出すものの、
クラスターが複数発生している地域における積極的な検査の実施について(要請) (city.ibaraki.osaka.jp)
費用は出し惜しんでいます。ゆえに国の責任も大いにあります。しかし国待ちにしていては後手後手に回るばかり。だからこそ他都市では一斉検査等の対応に踏み切っているのではないでしょうか。
ぜひ本市も、これまでの事例、経験を生かしていただき、市民の命、暮らしを守るための感染拡大防止対策として、更なる「検査・保護・追跡」の体制構築に1日でも早く取組んで頂きたい。今後も要望を続けます。
長文失礼いたしました。