読書のまち
問1) 大田区には17箇所あるものが二つあります。一つはドトールコーヒー(19年3月現在)となんでしょうか?
答え) 図書館!
きっかけは、「今の中原図書館て、大人にとって利便性はいいんだけど、いつも混んでて、商業施設の最上階にあるから子ども達が気軽に自転車で行けないよね。」
というお話からでした。
私が図書館に本当にお世話になったのは社会人になってから。中央大学法学部通信課程で学んでいた時に、コピペなど全く通用しない、不確かなことを書くと何度も赤点を頂戴し、容赦なく再提出(通信課程だから当然ですね)となるレポートを作成していた頃です。法律がらみの文献、判例百選を購入していたらキリがありませんので、休日(職業柄火曜日)は川崎市中の図書館に足を運んで探し回り、時には当時の中原図書館の学習室にこもってレポートを作成しておりました。
確かに、あの頃の中原図書館に比べると、今はいつ行っても大混雑しております。ですが、川崎育ちの私としましては、一つの区に図書館は1館が当たり前。子ども達が自転車で行きにくいという面もあったとしても、最新の設備も整っているし、致し方ないのかと…
すると、またある別の方から「大田区の下丸子図書館はゆったりしてていいよ」
というお話をお聞きし、開いた時間を利用して現地へ。
中に入りますと、確かに、大田区民の方々がゆったりと読書を楽しんでいらっしゃいました。
下丸子図書館には子ども子育て支援コーナーも設置されており、少し図書館を見学しておりましたら…ん?図書館の検索パソコン画面に気になる画像が…
慌てて近くを歩いていた司書さんらしき方にお話をお聞きしますと、
「16館と図書館に近い施設の情報センターが1館あります。」
http://www.city.ota.tokyo.jp/seikatsu/manabu/toshokan/libinfomationver1.html
驚愕の、大田区だけで16館の図書館プラスαという情報。すぐに多摩川図書館、大田図書館にも足を運びますと、どこも区民の方が読書を満喫しておられました。
そして、果たして17館目となるのか?図書館に近い施設と仰っていた「大田文化の森情報館」がどうしも気になり、別の日に足を運んでみますと…
紛れもない図書館、揺るぎない17館目でありました。
比較いたします。
人口あたりの図書館の数
大田区 人口729823人(19年3月1日現在)に17館。割りますと42930人に1館
中原区 人口258514人(19年3月1日現在)に1館(割り算の必要ございません。)
約6倍の差。
結論
中原区の図書館は大田区と比べると、明らかに少ない。子ども、学生、社会人、高齢者、様々な世代からニーズがある貴重な公共施設の図書館。今後も人口増加が続くと予測されている中原区にとって、更なる読書環境の整備充実は必要なことではないでしょうか?
問2) 読書のまちと謳っているのは大田区?川崎市?
答え) 川崎市!
最後に、日本図書館協会のホームページより「公立図書館の任務と目標」
からの一文をご紹介させていただきます。
第2章 市(区)町村立図書館
1 図書館システム
- 住民はだれでも,どこに住んでいても,図書館サービスを受ける権利をもっている。自治体は,その区域のすみずみまで図書館サービスが均質に行きわたるように努めなければならない。
http://www.jla.or.jp/library/gudeline/tabid/236/Default.aspx
当たり前と思っていたことが、実は違ったりします。世界は広い…あ、お隣のまちのお話でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。