2度目の予算議会
川崎市から令和3年度予算案が示されました。
川崎市:令和3年度予算案について (city.kawasaki.jp)
私自身、2度目の予算議会が2月15日から開会となります。この議会が終われば、市会議員生活も3年目に突入。あっという間に1期目の折り返しとなるわけです。
期はいわゆる年度末。川崎市側から令和3年度予算案が示され、川崎市は来年度、どこを重視して、どこを目指して、どう運営していくのか?
ざっくり言うと、その姿勢を見定める議会となるわけですが、医療、介護、教育、子育て、まちづくり、雇用、地域経済、防災…分野は多岐に渡る為、日本共産党川崎市議団、議員、事務局の方々、手分けして、力を合わせ、分厚い予算書とにらめっこしながら、その数字、その文言の裏に隠された政策について、市の方針について調査分析する日々を送っております。
まだまだ分析段階のため、また多岐に渡りすぎるため、全てをご紹介することはできませんが、やはり、一丁目一番地は新型コロナ対策です。ワクチンの接種準備も重要かもしれません。しかし変異種の存在や副反応についての不透明な部分もあります。そしてそもそもまだ緊急事態宣言下、亡くなられる方は2月に入り増加傾向。第4波は必ずやってくる。そのつもりでここまでの経験をいかし、備えておくことは必要不可欠です。この議会では、ここまで届けて頂いた様々な声、実態を伝え、浮き彫りになっている課題を明らかにし、対策を求めていかなければなりません。
まずはなんと言っても市内医療機関への支援、以前市内医療体制の逼迫は続いています。また年末に起こった複数校に及ぶ市立中学校の感染拡大、教育委員会がクラスターと認めないのであれば、その説明をして頂くためにも感染対策課に実態を伝え再調査を要望しています。まず認識して頂かなければ、対策も打てません。そして他の学校、保育園では濃厚接触者なしという保健所の判断からの二次感染、度重なる臨時休校(園)の実態を直視していただき、それを防ぐ為の検査拡充も。ワクチン接種対象でないとされる子どもたちが置き去りにされることは許されません。しかしその対応に追われる保健所はパンク寸前の状態がもう1年も続いています。結果、家庭内の濃厚接触者にさえ検査が及ばない区も…そして1月18日には川崎市から市内高齢者、障害者福祉施設宛に一方的な新型コロナ陽性者の施設内療養と119要請に制限をかける通知が送られてきたと各施設から挙げられた抗議の声で明らかになっています。
新型コロナ対策だけではありません。私が今回新型コロナ以外で担当する項目でいえば、待機児童解消、保育士処遇改善、学生支援、南武線立体交差事業の見直し等、1つ1つ丁寧に…例えば就職氷河期世代支援についていえば、
新規と掲げられた就職氷河期世代への正規雇用に向けた就業支援の実施の内容を調査。
国の就職氷河期世代支援事業(交付金)をフル活用した制度内容で神奈川県と政令市等が連携して取組む事業。
昨年10月から既にスタートしている事業で(下に添付したチラシは募集は終了しています)、
この支援事業を来年度も実施する為、新たに予算計上したとのこと。歳出額は国の資料でも確認することができ、566万9千円。
担当の方に確認すると、国の補助割合は事業費の4分の3とのことで、市の負担額は566万9千円×0.25となり、141万7千250円とのこと。
ふと、その上の横浜市に目を移してみると、
同じ氷河期世代活躍応援パッケージでも3本の事業を挙げています。すぐに横浜市に電話で調査。すると、本市は経済労働局一本で事業を打ったのに対し、横浜市は三つの局をまたぎ、不本意不正規(全般)【経済局雇用労働課】、不本意不正規(シングル女性)【政策局男女共同参画推進課】、長期無業者【こども青少年局】。それぞれ各局が持つ専門性を活かし事業を打っていることが明らかに。特にシングル女性に関して、今年度は男女共同参画推進センターと連携してアンケート調査を行ない、しっかり実態を掴んだ上で具体的な事業を展開するということもご説明頂きました(お忙しい中、ありがとうございました。)。
本市も国の補助金を活かし取組んでいると思います。しかし、どちらが氷河期世代のニーズ、実態を掴み、支援に繋げようとしているか?それぞれの政策をとっても他都市と比較することで、隣の芝生は青いだけでは消化しきれない、自治体の本気度を垣間見ることができ、その上で提案、要請を行政側に市議団の代表質問としてぶつけていきます。
事前調査の中で、時には政策を語る行政側の熱意に感銘も受けながら、この予算案が本当に市民の皆様にとって、有益なものになっているのか?まずは今、そこにある新型コロナ対策、そして根幹にあるのは果たして市の姿勢が命、暮らし営業を守る政策・方針になっているのか?時間の許す限り調査、研究、市議団での検討を続け、来たる予算議会に臨んで行きたいと思います。
引き続き、皆様の忌憚のない声をお届け頂ければ幸いです。
皆様が主人公の、当たり前の市政目指して取組んで参ります。