本市の3月児童虐待相談件数について
市立小中学校の休校が始まり約1ヶ月半、5月7日から再開予定となっていますが、コロナウイルスの感染は本市でも未だ増加傾向で、今のところ全く見通しは立っておらず、長期化は免れない状況です。
東京の児童相談所にお勤めの方から、最近相談件数が増えてきている。というお話をお聞きしました。
ネットでも以下の様な見出しが…
県内休校続きストレス 虐待、暴力で児相介入も【4月12日宮崎日日新聞】
前の年の1.5倍に増加 香川県警が3月の児童虐待認知件数【4月14日香川(岡山放送)】
というわけで、昨日、担当局の方から本市における3月の児童虐待相談件数をお聞きしました。正確な集計は5月末頃とのことですので正確な数字は示されませんでいたが、当初増加を懸念していたものの傾向としては、大きな増減は見られていないとのことです。
しかし、懸念事項もあるとのこと…
まず、最新の本市における児童虐待相談・通告件数の推移ですが、
5年間で2390件⇒4134件と約1.7倍(中原区は290件⇒560件でほぼ2倍)増加傾向です。理由として凄惨な事件による社会の関心の高まり、及び警察、地域、保健所等の連携、市民、及び関係機関の意識が高まってきていることが背景にあると、先の文教委員会(令和元年11月21日)のやりとりの中で市側は発言しています。
続いて、年齢別件数ですが、乳幼児、就学前の子どもが2209名と全体の半数以上を占め、続いて小中学生、高校生(その他)も全て増加傾向となっています。
そして、冒頭で本市の担当の方が懸念事項と示されたところは、以下の通告経路です。
学校が3月から休校となり、学校からの通告件数が大幅減(30年度は警察、近隣・知人、保健所に次いで4番目の通告数)により子ども達を見守る目が行き届かない状況になっているとのこと。つまり、学校からの通告件数が減少しているのに、3月の相談件数に大きな増減がない(正確な集計結果は5月発表)という傾向は、トータルでは増えているという見方もできるわけです。
4月16日付の岐阜新聞の中にはこんなコメントも
「かつては生活状態が安定していた家庭でも新型コロナの影響で収入が細るなど経済的な悩みを抱え、将来不安が募っている。そうしたストレスが子どもへの虐待や暴力につながりかねない」【4月16日付岐阜新聞】
本市でも各種相談窓口で対応させて頂いています。
以下、本市HPより抜粋です。
外出自粛や学校の休校等に伴う子育て・児童虐待・DV等に関する相談について
新型コロナウイルス感染拡大防止により、不要不急の外出自粛や学校の休校等、子どもや保護者の皆様においてはさまざまな制限が行われる中、不安やストレスを抱えている御家庭もあることと思います。子育てに悩んだり困ったりした時や家庭内での暴力等で悩んでいる時は、ひとりで抱え込まず、まずは御相談ください。
1 子育てに関する悩みや子ども虐待に関する相談窓口
こども家庭センター(担当地区:川崎区、幸区、中原区) | 044-542-1234 |
中部児童相談所(担当地区:高津区、宮前区) | 044-877-8111 |
北部児童相談所(担当地区:多摩区、麻生区) | 044-931-4300 |
区役所等 | 地区支援係 | 地域サポート係 |
川崎区 | 044-201-3214 | 044-201-3314 |
大師地区 | 044-271-0145 | |
田島地区 | 044-322-1978 | |
幸区 | 044-556-6648 | 044-556-6693 |
中原区 | 044-744-3308 | 044-744-3268 |
高津区 | 044-861-3315 | 044-861-3259 |
宮前区 | 044-856-3302 | 044-856-3308 |
多摩区 | 044-935-3264 | 044-935-3101 |
麻生区 | 044-965-5234 | 044-965-5160 |
受付時間:各児相、各区役所・地区いずれも8時30分~17時00分 月~金曜日(祝日、年末年始を除く)
川崎市児童虐待防止センター | 0120-874-124(24時間365日・通話料無料) |
児童相談所虐待対応ダイヤル | 189(24時間365日・通話料無料) |
※児童相談所虐待対応ダイヤルには、一部のIP電話からはつながりません。
2 DVに関する相談窓口
川崎市DV相談支援センター | 044-200-0845 |
受付時間:9時30分~16時30分 月~金曜日(祝日、年末年始を除く)
誰に何がおきてもおかしくない、誰も経験したことがない状況下です。ぜひ躊躇せず、ご活用頂ければと思います。
ひきつづき。