日本共産党
川崎市議会議員(中原区)

市古次郎

ブログ
2019年12月16日

一般質問③平間駅前踏切について

質問① 

 平間駅前踏切について建設緑政局長に伺います。

 平間駅前踏切ですが、「開かずの踏切」という報道が続いております。スポーツ紙、週刊誌、テレビ各局が報道を重ねておりますが、事前の質疑で、平間駅前踏切についてマスコミからの取材が本市に対してどれだけあったのか、過去3年間の取材数の推移を伺ったところ、2017年度0件、18年度3件、19年度12件とお聞きしました。今年に入っての急激な増加数を考えますと、開かずの踏切と言えば「平間」と言っても過言ではないほど、報道は過熱している現状です。裏を返せばかっこうの取材の的になる異常な状態が続いていることを物語っているのではないでしょうか。

 最近、この踏切内に看板が設置されました。それがこの看板になるわけですディスプレイをお願いします。

遠目から
アップで

 看板下部にはJR、中原警察、川崎市も連名で記載されていますが、この看板を設置に至った経緯、また南武線の他の踏切でこの看板が設置されている踏切があるのか、伺います。

◎答弁

 踏切内の看板についての御質問でございますが、

 看板を設置した経緯につきましては、 JR南武線連続立体交差事業完成までの当面の対策として、 JR東日本、中原警察署と連携し、平間駅の川崎側にある跨線人道橋の利用促進や法令遵守に向けた啓発活動を定期的に実施する中で、踏切の適正な利用を促すために、 3者連名で看板を設置する提案がJR東日本からあり、設置されたものでございます。

 また、同様の看板の設置につきましては、 JR南武線の他の踏切で設置している事例は無いと伺っております。

質問②

 この踏切で無謀横断が多発と題し、警察官でしょうか、表情に怒りがこもった様子も見て取れ、危険の文字にはひびが入り、「鳴ったら渡るな!」と強い語尾で訴えています。違反を取り締まる中原警察が単独でこの看板を設置したのであれば一定の理解はしますが、ピーク時の踏切侵入可能時間が1時間あたり10分も満たない、全く改善が進まない開かずの踏切に対し、道路管理者としてなんらかの改善をJRと協議するべき川崎市が、南武線のどこの踏切にも設置の前例がない、利用者への威嚇ともとれる異例の看板を連名とはいえ設置したことは、非常に残念に思います。この看板について普段遮断機を押し挙げて渡らない利用者の方からも「あの看板を設置する前にやるべきことはあるはず」との声が聞こえてきています。

 6月の議会でも取り上げましたが、看板の文言の通り、鳴ったら渡らない、道路交通法を順守する形でのピーク時の踏切遮断時間は約55分。1時間あたり僅か5分間しか渡れない踏切です。この異常な遮断時間の最大の要因は下り線の遮断時間が約2分という点です。JRはこの遮断時間について、駅から踏切が近い為オーバーランに対する安全面を考慮するとこれぐらいの遮断時間になってしまうと説明しますが、他の私鉄では平間駅より踏切が近い環境でも遮断時間は約30秒短縮していることは確認させていただいております。ピーク時の下り線は1時間あたり23本、23×2分で46分、これに上り線も加わるわけですから開かずの踏切となるのは必然です。先日のニュースでは、平間の開かずの踏切を取り上げたのち、JR西日本が新たな踏切D-TAS方式を採用したと紹介、

※JR西日本ニュースリリースより

https://www.westjr.co.jp/press/article/2018/04/page_12287.html

 地上主体から車上主体にすることによって30秒以上も遮断時間を短縮する改善がみられたと報道していました。強硬な看板を設置する前に、まだやれるべきことがあるはずです。踏切の遮断時間の改善、改札口の新設等、あらゆる可能性、改善策を川崎市としてJRと協議を続けていると事前の説明でお聞きしておりますが協議の上で何か進展があるのか、伺います。

◎答弁

 JR東日本との協議状況についての御質問でございますが、

 平間駅前踏切の遮断時間の短縮につきましては、 JR東日本に要望しているところでございますが、 JR東日本からは、平間駅前踏切の立地特陛を踏まえ、現在、検討を進めているところと伺っております。

 この他の対策につきましても、引き続きJR東日本と連携して取り組んでまいります。

要望

 高架化まで最低でも20年以上の期間がかかる、そんなに待てません。取り返しのつかない事故が起きる前に、1日でも早い平間開かずの踏切改善に向けた方向性、具体策を示ししていただきますよう強く要望して質問を終わります。


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